異例の5年契約! 長谷部誠がフランクフルトと2027年までの新契約を締結。23年7月からはコーチ就任の予定

2022年02月18日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

選手としての契約を1年延長

引退後もコーチとしてフランクフルトで働くことになった長谷部。(C)Getty Images

 異例の長期契約が実現した。

 フランクフルトは現地時間2月18日、元日本代表MFの長谷部誠と2027年までの新契約を締結したことを発表した。

 現行契約は今年6月までとなっていたが、選手としての契約を1年延長し(23年6月まで)、その後はコーチングスタッフとしてクラブで働くことになるという。

 2014年にニュルンベルクからフランクフルトに加入した長谷部は、これまで現所属選手の中で最多となる公式戦通算256試合に出場。38歳となった今シーズンも公式戦19試合に出場し、中盤戦以降はリベロの定位置を確保している。

 最近では2月5日のシュツットガルト戦で味方のケビン・トラップと交錯し、胸部を負傷したものの、ブンデスリーガ最年長選手とは思えない驚異的な回復力を見せて、すでにチームトレーニングに復帰を果たしている。
 
 フランクフルトのマルクス・クレーシェSDは、今回新契約を結んだ長谷部に対して、「どのプロクラブにとっても願ってもない選手だ」と語り、次のように続けた。

「マコトは、年齢を重ねた現在でもピッチ上での能力はブンデスリーガのトップレベルにある。人格的にも優れていて、とくに若い選手に与える影響は極めて大きい。さらに戦略家としても優秀で、チームに落ち着きをもたらしてくれる存在だ。そんなマコトに初めてコーチ業を経験させることができるというのは、我々にとって極めて重要なことだ」

 フランクフルトのブランド・アンバサダーも務めている長谷部は、クラブの公式ホームページで次のように語っている。

「ここ数年で、フランクフルトは私のホームタウンとなり、アイントラハト(フランクフルト)は私のクラブとなった。この8年間、ともに多くのことを成し遂げてきたし、この旅がこれからも続いていくことをとても光栄に思う。私はまだ高いレベルでサッカーができると感じている。そして、アイントラハトが私にトップレベルのコーチとしての第一歩を踏み出す機会を与えてくれることに深く感謝する」

 今回、異例の長期契約を結んだ長谷部だが、ピッチでプレーを見られるのは、現状ではあと1年半ということになった。元日本代表キャプテンの最後の雄姿を目に焼き付けたい。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【PHOTO】2022年冬の移籍市場で新天地を求めた名手たちを一挙紹介!
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事