「デ・ブルイネよりジダンに近い」「多くの女性が繋がりを求めた超人気者」タレント王国ベルギーの超逸材を現地記者が丸裸に!

2022年02月25日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

パリSG相手に堂々たるパフォーマンス

この1~2年で一気に頭角を現わしたクラブ・ブルージュのデ・ケテラーレ。今シーズンのCLでもインパクトを放った。(C)Getty Images

 ベルギー代表の次代を担う逸材と評されるのが、20歳のシャルル・デ・ケテラーレだ。クラブ・ブルージュで一気に存在感を高め、メガクラブ行きも取り沙汰されるMFの凄さと魅力を、5つのキーワードで読み解く。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【プレースタイル&ストロングポイント】
 192センチの長身ながら技術レベルがきわめて高く、視野も広い。フィジカルとインテリジェンスを兼備する左利きのアタッカーだ。成長途上ゆえ適性ポジションは見極めている段階。本人はナンバー10でのプレーを望んでいるが、クラブ・ブルージュのそのポジションには現在、経験豊富なファナケンが君臨する。そうしたチーム事情に加え、マルチに振る舞える特性を買われ、今シーズンは3トップの中央か2トップの一角が主戦場で、ウイングや中盤に入るケースもある。

 この20歳の新星をデ・ブルイネと比較する声も少なくないが、いまや世界最高の攻撃的MFと評される先達に比べれば、パスレンジやパワーなどは見劣りが否めず、またスピードや敏捷性は平均レベルと言わざるを得ない。反対に高く評価できるのが、試合展開を読む戦術眼やプレー判断力で、積極的にボールに関与しては天性のタッチでエレガントにボールを操り、相手を翻弄する。その点ではデ・ブルイネよりジダンに近いタイプだろう。
 
【直近1~2年の実際のパフォーマンス】
 ブレイクを遂げたのは昨シーズン。舞台はチャンピオンズ・リーグ(CL)のグループステージだった。1節のゼニト戦で先制点に繋がるシュートを放ち、同点とされた後の後半アディショナルタイムに千金に値する決勝ゴールを決めたのだ。これでサポーターのハートをがっちり掴み、同時に国際的な注目を集めると、5節のリターンレグでも先制弾を突き刺し、さらにファウルを受けて追加点に繋がるPKを獲得した。

 決勝トーナメント進出を懸けた6節ラツィオ戦では、2-2で迎えた終盤に角度がない位置から左足で強烈なシュートを放って見せ場を作る。これは惜しくもポストを叩き、グループ突破の立役者にはなれなかったものの、国内リーグでは中盤戦から定位置を確保し、連覇に貢献している。

 今シーズンも好プレーを継続している。CLグループステージ1節のパリSG戦では、豪華な面々を向こうに回しながら、堂々たるパフォーマンスで1-1のドローに貢献。なかでもFWランフのバイシクルを引き出したクロスは絶品だった。

【PHOTO】2022年冬の移籍市場で新天地を求めた名手たちを一挙紹介!

次ページシャイな性格でパン屋に行くのも諦めた!?

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事