「最も美しい出来事だ」ガン治療中で“2分間しかプレーできない”オランダ人FWが約15か月ぶりに途中出場!対戦したアヤックスの感動的な振る舞いが反響

2022年01月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

「素晴らしい振る舞いだ」

約15か月ぶりにピッチに立ち、笑顔を見せるプランク。(C)Getty Images

 感動的な光景が反響を呼んでいる。

 現地時間1月20日に行なわれたオランダ・カップのラウンド・オブ16で、2部のエクセルシオールはリーグ王者アヤックスと対戦。0‐9の大敗を喫した。

 ただ、すでに勝負が決していた89分に美しい瞬間があった。ガン治療中のオランダ人FWデビン・プランクがピッチに立ったのだ。英紙『Daily Mail』などが伝えている。

 記事によれば、現在20歳のプランクは、腓骨に悪性腫瘍があると診断され、2020年の10月以降、試合から遠ざかっていた。現在も化学療法中で、医者には「2分間しかプレーできない」と言われているという。

 そのストライカーがタッチラインに立ち、フィールドに入ろうとすると、まずエクセルシオールの選手が一列に並び、出迎える準備をした。すると、敵のアヤックスのイレブンも反対側に並び、いわゆるパシージョを作って、復帰を歓迎したのだ。

【動画】両チームがパシージョでプランクを迎える感動的な光景
 
 相手チームから拍手を浴びながら、チームメイトの一人ひとりと抱擁を交わしてプランクがピッチに立ったそのシーンは、勝負を超えた素晴らしい光景だった。

 この場面を『Daily Mail』が「感動的な瞬間」と伝えれば、スペイン紙『MARCA』は「サッカーで最も美しい出来事だ」、米『ESPN』は「素晴らしい振る舞いだ」と報じている。

 試合後、『ESPN』に「短い時間だったけど、ピッチに戻れてとてもうれしい。忘れられない瞬間だった」とコメントしたプランク。彼の姿に、胸を打たれたファンは少なくなかったはずだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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