「本当に恐ろしい」英雄カントナが“金まみれ”のカタールW杯を痛烈批判!「スタジアム建設で数千人もの死者が…」

2022年01月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「カタールにあるには金だけ」

カタールW杯について糾弾したカントナ。(C)Getty Images

 マンチェスター・ユナイテッドなどのクラブで多くの伝説を創った元フランス代表のエリック・カントナがこのたび、ビッグクラブの試合観戦だけでなく、それらの文化や歴史を体験することもできる新たな旅行サービス『Looking FC』を立ち上げた。

 これを受けて、英国の日刊紙『Daily Mail』にその魅力をアピールした「キング」だったが、現役時代から歯に衣着せぬ物言いで物議を醸してきたレジェンドはこれに終わらず、今年開催される「カタール・ワールドカップ」に対して、容赦ない批判を展開した。

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 史上初となる中東でのW杯は、その暑さを考慮してこれまでの5、6、7月ではなく、11月21日から12月18日までの期間で開催されるなど、初物尽くしの大会となる。言うまでもなく、各国リーグのシーズン真っ只中ということで、とりわけ欧州のクラブは良い反応を示していないが、カントナが異論を唱えたのは、その点ではなかった。

「正直な話、私は今度のワールドカップにはあまり興味がない。なぜなら、私にとってこれは、本当のワールドカップではないからだ。過去数十年の間、ロシアや中国などの新興国で、ワールドカップ、オリンピックといったイベントが多く開催された。しかし、カタールはサッカーの国ではない」

「私は、サッカーを発展させる可能性のある国、例えば南アフリカや1990年代のアメリカのような国で大会を開催するというアイデアには反対しない。実際、サッカーはアメリカで最も人気がある女子スポーツになったし、また最もプレー人口が多い競技にもなった。また、この国には南米からの移民も多く、今後も発展する大きなポテンシャルを秘めている」

「しかし、カタールにはそのようなものは何もない。それは事実だ。あるのは、金についてのことだけだと思う。彼らは金のことだけを考え、スタジアムの建設などで多くの人々を危険に晒し、数千人もの死者を出した。本当に恐ろしいことだ。にもかかわらず、我々はこの大会を祝おうとしている」
 

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