流通経済大が新卒Jリーガー12名の合同会見を開催! 指揮官が「今年は活躍次第で代表招集も」と評価するのは?

2022年01月08日 安藤隆人

J1クラブには7名を輩出

流通経済大からJリーグへ加入する選手たちが合同会見。左上から時計回りに、菊井(松本)、安居、宮本(ともに浦和)、佐々木(川崎)、家泉、鹿野、永井(いずれもいわき)、佐藤、菊地(ともに鳥栖)、仙波、満田(ともに広島)、薄井。写真:安藤隆人

 1月7日、都内のホテルで流通経済大サッカー部のJリーグ加入選手合同記者会見が行なわれた。新卒ルーキーとなる選手の数はなんと12名。しかもJ1内定選手が7人という豪華な合同会見となった。
 
 写真では収まりきらないほど、長いテーブルが用意された壇上に、内定選手が登壇していく。その中央に座った中野雄二監督は、「関東大学リーグ12年ぶりに優勝を果たすことができました。これだけの選手が上のカテゴリーに進めるのは大きなことだと思います」と挨拶を述べると、一人ひとりのプレーや人間性などを評し、選手たちもそれぞれの抱負を口にした。

「ボランチとして入ったけど、2年でサイドバックになって、サイドバックの技術は上がったし、攻撃の起点となるのも意識できた。引退する時に日本中が涙を流してくれるような選手になりたいと思います」

 こう語ったのは浦和レッズ内定の宮本優太。流通経済大柏時代はキャプテンとしてインターハイ優勝、選手権準優勝に輝いた彼は、右サイドバックとして才能を開花。複数のJクラブが獲得を狙う中で、浦和を選んだ。同じく浦和に加入する安居もまた、複数のクラブが争奪戦を繰り広げた逸材だ。

「大学4年間で選手としても人間としても成長できた。ボランチなので本来は積極的にボールを触らないといけないのに、最初は(周りのレベルが高すぎて)受けたくなかった。でも、学年が上がるにつれて自信がついて、ボールを受けないとチームが機能しないと思うようになった。将来はA代表で活躍できる選手になりたい」と意気込みを口にした。

 安居と同じくらいJ1クラブが争奪戦を繰り広げたDF佐々木旭は川崎フロンターレへ。彼もまた宮本と同様に大学でボランチから左サイドバックにコンバートされた選手だった。

「最初は本当に誰も知らないような存在だったのですが、スタッフが僕に左サイドバックという新しい居場所を生み出してくれた。本当に感謝をしている」と語ると、中野監督も「近年の日本代表の左サイドバックは長友佑都選手以降、誰が担えるかが課題になっています。今年の活躍次第では代表に招集されるかもしれない存在」と太鼓判を押した。

 キャプテンのMF満田誠とFW仙波大志は同じサンフレッチェ広島ユースからトップ昇格できずに流通経済大に進み、共に大卒での広島入りを実現させた。

「小さい頃からずっといたクラブにこうして戻れるのは嬉しい。久しぶりにビオラのユニフォームを着て気持ちが引き締まった」(仙波)、「最初は上がれなかった悔しさをプロになって対戦相手としてぶつけたいと思っていたけど、やっぱりサンフレッチェが好きだった」(満田)と、共に広島愛を持って古巣に戻っていく。

【PHOTO】期待のルーキーを一挙紹介! 2022シーズンJクラブ内定の「高校・ユース&大学」の新卒新人をチェック!

次ページFW菊井悠介を中野監督は「江坂任に似ている」と評価

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事