【選手権】注目の下級生ベスト11! ブレイク必至の次世代のスターは!? 神村学園の“2年生コンビ”や鹿島学園の俊足MFも!

2021年12月28日 松尾祐希

流経大柏の“カフー”とは?

選手権の下級生ベストイレブン。来年以降の飛躍を感じさせる逸材は?(C)SOCCER DIGEST

 節目の100回大会を迎える高校サッカー選手権。年末年始の風物詩として、幾多の名勝負が繰り広げられ、毎年のように大会を彩るスターが現われてきた。その一方で来年以降の飛躍を感じさせる逸材が台頭する場でもある。直近では松木玖生(3年/青森山田)が、1年時に4ゴールを挙げてチームの準優勝に貢献し、その名を全国に轟かせた。

 そうした次世代のスターが今大会でも台頭するのか。本稿では、今年の選手権でブレイクする可能性を秘めた選手をベストイレブン形式で紹介する。

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GK
デューフ・エマニエル凛太朗(流経大柏/
2年)

中学時代は無名の存在で、トレセンもほとんど選ばれたことがない。セレクションを経て流経大柏に入学したが、1年生チームでの立ち位置は3番手。それでも地道にトレーニングを積み重ね、今年は開幕からレギュラーに定着する。U-17日本代表候補にも選出され、試合を重ねるごとに成長して世代屈指のGKとなった。最大の武器は191センチのサイズを生かした守備範囲の広さ。足もとの技術やポジショニングなどは改善の余地を残すが、セネガルにルーツを持つ守護神のポテンシャルは無限大だ。
 
DF
大川佳風(流経大柏/2年)
佳風と書いて、"かふう"と呼ぶ。「佳い風が吹くように」と名付けられた名前だが、真っ先に浮かぶのは元ブラジル代表の名サイドバック・カフーだ。サッカーを始めてから名を知ったという名手と、本人のプレースタイルは近しいものがある。豊富な運動量を生かした攻撃参加は迫力満点。夏以降は右サイドだけでなく左サイドでも起用されるなど、戦術理解度も高まってきた。初の選手権でどのようなプレーを見せるのか。"かふう"の名を覚えておいて損はない。

行徳 瑛(静岡学園/2年)
清水や岐阜で指揮を執り、現在はカンボジアU-18代表で監督を務める行徳浩二氏を父に持つサラブレットだ。最大の特徴は185センチの高さを生かした守備と、正確なビルドアップ。とりわけ、足もとの技術は守備の選手とは思えないレベルにあり、局面を一発で変えるロングフィードは一見の価値がある。夏以降は食事と筋力トレーニングを見直し、課題だったフィジカル面の強化に励んできた。その甲斐あって競り負けるシーンが激減し、ディフェンス面でも存在感を示すように。来年の目玉になる可能性を持つセンターバックから目が離せない。
 

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