「トミヤスは従来のSBではない」冨安健洋の負傷で専門家が“酷使”を懸念「新しいリーグであることを忘れてはいけない」

2021年12月22日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「出場時間が長ければ、疲労は常に問題となる」

リーズ戦でデビュー戦以来の途中交代となった冨安。(C)Getty Images

 たとえ安定感抜群とはいえ、長いシーズンを戦い抜くうえで疲労の考慮は必要だ。

 アーセナルの冨安健洋は、12月18日のプレミアリーグ前節リーズ戦で後半途中に交代した。試合後、ミケル・アルテタ監督は筋肉系の問題と明かしている。

 冨安は9月11日の第4節ノーリッジ戦でデビューし、62分までプレーした。以降はリーグ戦で13試合連続フル出場。絶対的な右SBのレギュラーとしてチームに貢献してきた。この間、好パフォーマンスを続けてきた冨安の評価は右肩上がりだ。

 だが、リーズ戦での途中交代で、冨安の負担を忘れてはいけないとの声も寄せられた。『Premier Injuries』を運営する医療とデータ分析の専門家ベン・ディナリーは、『Football Insider』で「出場時間が長ければ、疲労は常に問題となる」と話した。

「彼にとって新しいリーグであることを忘れてはいけない。まだこのレベル、この速さでプレーする厳しさに適応しているところだ。インテンシティあるスプリントを求められ、1対1のデュエルの回数など、プレミアリーグは他の多くのリーグと異なる」

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 ディナリーは「彼は従来のサイドバックというより、動き回るウイングバックであり、かなりの距離をカバーしている」と、日本代表DFにかかる負担は大きいとの見解を示している。

「(前節の交代が)予防的措置で、深刻な損傷となる前だったことを願う」

 プレミアリーグの試合だけではない。冨安には環境の変化を含めて様々な負担がかかってきた。

 イタリアに移籍して1年目は、新型コロナウイルスによるリーグ中断という未曾有の事態に直面した。翌シーズンも不動のレギュラーとしてセリエAの31試合に出場し、閉幕後に東京五輪に参戦。わずかな休息を経てイタリアに戻り、移籍市場最終日にアーセナルに移籍した。そして今シーズンのリーグ中断期間も、日本代表の一員として大事なワールドカップ予選を戦っている。

 11月に23歳になったばかりで、プロ意識の高さも知られるとはいえ、負担を軽視できないのも確かだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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