吉田麻也の「もういいですか?」に「ちゃんとやって(笑)」。内田篤人が笑いありの濃密選手インタビュー!【2021総集編】

2021年12月15日 サッカーダイジェスト編集部

現役プレーヤーたちはリラックスした表情で実に話やすそうだった

メキシコ戦後、内田氏(写真左)がインタビューを務め、吉田(写真右)が取材に答えていた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 今年も残すところあと数週間。本稿では、2021年のサッカー界における名場面を『サッカーダイジェストWeb』のヒット記事で振り返る。今回は、東京五輪のグループステージ・メキシコ戦の試合直後のワンシーンを再掲。内田篤人氏の濃密インタビューに選手たちはどう応じたのか――。

記事初掲載:2021年7月25日

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 U-24日本代表は7月25日、東京五輪のU-24メキシコ代表戦に臨み、2-1で勝利した。

 日本は6分、堂安律のアシストから久保建英が先制点を奪う。さらに11分にはVAR判定によりPKを獲得し、これを堂安が冷静に決めた。

 2-1で勝利した試合直後、テレビインタビューを務めたのは内田篤人氏。まずは森保一監督に話を聞いたあと、近寄ってきた吉田麻也へ「触っちゃいけないのよ」と笑顔で言ってソーシャルディスタンスを心掛けつつ、エアーでグータッチ。そして、すぐに切り替えて「今日は大事な試合でした。キャプテンとして試合前の円陣、練習での雰囲気作り、どんなことを声かけましたか?」と質問した。

「この2試合目が大事なのはみんな分かっていたので、すべて出し切るつもりでやろうと言っていました。メキシコにずっと負けているので、そこでも意識は強かった。今日は勝てて良かったというのと同時に、次のフランス戦へもう一個ギアを上げたいと思います」
 
 続けて内田氏は、「相手のシステムが南アフリカと違って4バックと変わりましたけど、中2日でチームとしてどのような準備をしましたか?」と吉田に訊いた。

「やれることが少なかったので、一番はリカバリーすること。相手のやり方は多少分かっていましたし、1試合目の映像を見て把握していたので、そんなに難しいところはなかったですけど、相手のウィークポイントを上手くつけた。前半に2点を取れて非常に楽になったと思います」

 南アフリカ戦とメキシコ戦に連勝し、グループステージ突破に大きく前進したなかでフランス戦を迎える。最後に吉田は力強く意気込んだ。

「まだ決まったわけではないですし、フランスもまだ決勝トーナメント進出の可能性が残っているので、難しい試合になると思います。ヨーロッパでやっている選手が多いので、今後も将来的にその選手たちと戦うことになる。自分たちがステップアップするためには、そういうところを叩いていかないといけない。最後まで気を抜かずに、次の試合に向けて良いリカバリーをして良い準備をしたいと思います」

 内田氏は「ありがとうございます。次の試合も頑張って下さい」と述べてインタビューを締めようとすると、吉田に「それだけでいいですか? もういいですか?」と冗談交じりに切り返されるが、「これ生で流れているのよ、だからちゃんとやって」と笑顔で返答した。

 続いて内田氏は、2点目のPKを獲得した相馬勇紀にも「PK獲得した時はどうでした?」と質問。「(酒井)宏樹さんと練習から話していて、ペナルティエリア内の仕掛けが大切と言われていました。それがつながったと思います」という貴重なコメントを引き出した。

 元選手ならではの内田氏の濃密インタビューに対し、現役プレーヤーたちはリラックスした表情で実に話しやすそうだった。

 グループステージ3節では、7月28日に横浜国際総合競技場でフランスと対戦する。第2節で南アフリカに4-3で勝利したフランスに、どんな戦いを見せてくれるのか。日本のパフォーマンスに注目だ。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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