「何人ヤットがいるんだって」中山雅史が語る遠藤保仁の凄さ。「相手を崩す前のパスがセクシー」

2021年12月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「俺のDVDを買ったほうがいい」とアドバイス

J1昇格を果たした磐田が来季の新ユニホームを発表。遠藤は「黄色い線がアクセントになっていいなと思う。これを着てワクワクしています」と語った。写真:徳原隆元

 2021年シーズンのJ2リーグ第14節・ザスパクサツ群馬戦で、ジュビロ磐田は1-0で3試合ぶりの勝利を収める。決勝点を挙げたのは、MF遠藤保仁。50分、ルキアンのサイドチェンジを鈴木雄斗がダイレクトで折り返す。これに反応した背番号50が正確なシュートを流し込んだ。

 横浜フリューゲルスでプロキャリアをスタートさせた1998年から、これで24年連続ゴールを記録。遠藤の偉業達成で勝点3を得た磐田はその後、8連勝の快進撃を見せ、首位に浮上。その勢いのまま、J2優勝&J1昇格を果たした。

 41歳を迎えても、圧巻のテクニックと非凡な戦術眼は健在。12月13日に行なわれた2022年シーズンの新ユニホームお披露目の席で、遠藤ら他の選手たちとともに登壇した中山雅史コーチは、日本屈指のプレーメーカーについて次のように話した。

「やはり、気の利いたところにポジションを取ってくれる。そんなに動いていないように見えるけど、ボールを自分のところに呼び込む前の動き、それによってポジションがしっかりしている。だから、あれそこにもヤットがいるの、ここにもいるのって、何人ヤットがいるんだっていうぐらいに。事前の動きですね、ボールをもらう前の動きであったり、相手が攻めて来る時、ここが危ないんだっていうところへのポジショニングが、非常に長けている男なんです」
【動画】24年連続ゴール達成! 8連勝の口火を切る遠藤保仁の決勝弾
 また遠藤の人柄については「マイペース」と語り、「そのマイペースがチームを落ち着かせてくれている」とも。「そのなかで、アシスト、ゴールにつながるそのパスもそうなんですけど、相手を崩す前のパスが、またセクシーというか、エロさを感じるんですよね」と独特の表現で賛辞を送る。

 司会者から「ゴール姿がセクシーだと、ファンから称賛の声が上がっているが?」と問われた遠藤は「ゴンさん(中山)のゴールよりは、美しいと思っています」と応じる。これに対し、往年の名ストライカーは「俺の中にも美しいゴールはあるんだよ。いろんなパターンがあるから」と笑顔で反論し、「俺のDVDを買ったほうがいい」とアドバイス。

 サックスブルーのレジェンドと楽しげにやりとりする遠藤は、「僕ひとりの力で取ったゴールなんて、たぶんないので。FKも仲間に助けられている。全員で取ったゴールだと思います」と殊勝に語った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】来シーズンに向けて磐田が新ユニホームを発表
 

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