【柏】待望の“切り札”が合流。エデルソンがもたらす効果は?

2015年07月14日 小田智史(サッカーダイジェスト)

ブラジル全国選手権得点王の肩書を持つ、万能型ストライカー。

エデルソンの下には、ブラジル、UAE、サウジアラビア、中国からもオファーがあったというが、「日本でプレーするのが夢だった」本人たっての希望で、柏入りが決まった。 (C)SOCCER DIGEST

 第2ステージで巻き返しを狙う柏が7月13日、26歳のブラジル人FWエデルソンの獲得を発表した。

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 レアンドロの神戸移籍が濃厚となった6月の段階で、「決定力があって、味方に点を取らせることができる選手」(渡辺毅ダイレクター)をリストアップ。候補の中から2013年にブラジル全国選手権得点王(34試合・21得点)に輝き、翌14-15シーズンにはUAEのアル・ワスルで26試合・14得点の成績を残したエデルソンが浮上した。代理人によれば、ブラジル、UAE、サウジアラビア、中国からもオファーがあったというが、文化や環境面を含めて「日本でプレーするのが夢だった」本人たっての希望で、柏入りが決まった。
 
 渡辺ダイレクターがスカウティング映像を観て「ピンと来た」決定力は、エデルソン曰くブラジルの一時代を築いた稀代のストライカー、ロマーリオを常に意識したプレーの賜物。「シュートやドリブルは、ロマーリオを自分の目指すところに重ね合わせています」と話し、代理人も「彼はUAEで14得点・11アシストを記録していますが、『10番』(ゲームメーカー)よりも、『9番』(ストライカー)タイプの選手」とプレースタイルを説明する。
 
「ネイマールがいる時(2011年)のサントスと対戦したクラブ・ワールドカップなど過去の試合の映像を観ましたし、(13年に柏に所属していた)クレオ選手と交流があるので情報をもらいました。レイソルは前へのアタックが強み。このスタイルでタイトルを獲得するだけの力、クオリティのあるチームだと思います。日本でプレーすると決めたからには少しでも早く適応して、試合で自分の実力を発揮したい」
 
 現在UAEはシーズンオフで、期限付き移籍から復帰したブラジルでも出場機会はなかったが、その間もトレーニングは欠かさなかった。「スタミナがあって、故障も少ないタフな選手。UAEに移籍した時と同様、日本でもアジャストできると思う」と代理人は太鼓判を押す。来日の翌13日の練習ではウォームアップ、パス練習、ダッシュなど、精力的にメニューをこなし、「時差で少し疲れ気味なところはあるけど、少しでも早くチームに合流してピッチ上で全力を尽くしたい。チームを勝利に導くのが僕の仕事」と意気込みを語った。

次ページ攻守のバランスを考えれば、CF起用がベストだろう。

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