【2022初陣ウズベク戦のスタメン予測】W杯イヤーだからこそ爆発の可能性を追求すべき。最優先に試したいのは…

2021年12月10日 加部 究

森保監督は「序列を覆す可能性のある若手も含まれている」と話したが…

加部氏が推奨するウズベキスタン戦のスタメンとサブ。

 森保ジャパンの2022年初陣は、1月21日に行なわれる国際親善試合のウズベキスタン戦。この一戦に臨むメンバー22人が発表され、その顔ぶれは"オール国内組"に。初選出の選手がいれば、久々に復帰した選手も。再開されるワールドカップ・アジア最終予選に向けた強化マッチとしても注目を集めるウズベク戦の推奨スタメンや今後の活用策などについて、有識者の見解を伺った。
(文=加部 究/スポーツライター)    

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【PHOTO】キリンチャレンジカップ・ウズベキスタン戦に臨む日本代表招集メンバー22名
 
 ウズベキスタン戦に招集した国内組の中で、森保一監督が最終予選の2試合でもスタメンで起用するのは、大迫勇也、長友佑都、酒井宏樹、権田修一だろう。代表発表の席上では「序列を覆す可能性のある若手も含まれている」と話したが、同時に「常連組がしっかりアピールしてくれれば継続性のあるメンバーになる可能性が高い」ことも示唆しており、それ以前に指揮官自身がこの状況で序列を覆さないのは周知の通りだ。

 結局前述の4選手以外は欧州組が最終予選2試合でスタメンを占めることになり、大半の国内組が外れていく運命になる。おそらく今回招集した顔ぶれを見ても、森保監督は現スタメンに続く力を持つバックアップの見極めに主眼を置くはずだ。だがむしろ、ワールドカップが迫るタイミングで必要なのは、中堅以上の選手たちの再確認ではなく、マンネリ気味のチームに大きな刺激を与える起爆剤の発掘だ。

 残念ながら今までの経緯を振り返ると、日本代表監督より欧州クラブの方が的確に素早く日本のタレントたちを発掘し引き上げている。三笘薫も古橋亨梧も十分に国内で活躍してきたが、結局フル代表の重要な試合で抜擢されるようになったのは欧州で結果を出してからだった。J2の舞台で別格のスケール感を醸していた伊藤洋輝は、日の丸をつけることなくドイツへ渡りブンデスリーガ1部でブレイクした。前田大然、旗手怜央、荒木遼太郎らも同じ道を辿るなら、日本人が代表監督を務めるメリットは薄れる。
 

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