「すごく楽しいサッカー」イニエスタが語るJリーグ。「成長の余地はある」と指摘したのは…

2021年11月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

10月に月間MVPを初受賞

「昨年の怪我をする前よりもコンディション良くプレーできている」と語ったイニエスタ。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

 10月の明治安田生命Jリーグ KONAMI月間MVP(J1)に輝いたヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタは、Jリーグ公式サイトのインタビューに応じ、受賞の喜びと、日本サッカーについての忌憚のない意見を語った。

 2018年夏に神戸に加入してから、意外にもこれが初の月間MVP受賞となったイニエスタは、「非常に嬉しいです。つまり、それはチームがうまく機能しているということ。そこが一番大事なことですから。個人的にはチームを助けられること、そしてチームの目標達成に貢献できることをとても嬉しく思っています」と喜びを語る。

 10月のイニエスタは3試合で3ゴール、1アシストを記録。チームも2勝1分で勝点を積み上げた。

 なかでもイニエスタが印象に残るゴールとして挙げたのは、名古屋戦(2-2)のPKだった。

「私たちにとって非常に重要な1点だったと思います。ACL出場権を争う直接のライバルとの試合で決められたのは非常に重要だったと思います」

 そんなイニエスタの気持ちがチームに伝播し、神戸は11月に入って3連勝。37節の2位横浜F・マリノスには0-2で敗れたものの、来季のACL出場権を手中に収めた。
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 来日4年目、さらに自身の誕生日でもある今年5月11日には、神戸との2年間の契約延長を発表するなど、日本に深く関わり続けているクラッキはJリーグについての印象をこう語った。

「最初に受けた印象は、すごく競争の激しいリーグだなということ。1試合、1試合、勝つのが難しいリーグだと感じました。それは競争心のある自分にとってはすごくやりがいのあることで、そういう意味で日本のサッカーはすごく楽しいサッカーだと思っています。確かに成長の余地はあると思います。プレーのタイミングをコントロールしていったり、ゲームコントロールといったところでは、改善できるところもあるかもしれないですけど、日本のサッカーはすごいペースで成長してきていると思うので、いい方向に向かっていると感じています」

 昨年のACLで負った怪我の影響もあって序盤戦は出場できなかった今季については、「総じてポジティブに捉えています。長い怪我から復帰して、もちろん最初はコンディションを上げていくための時間というものは必要でしたが、しっかりとその時間を経て、チームとしても勝点を積み重ねながら、今は目標を達成する目前まできています。チームとしての目標を達成するために、残りのシーズンを頑張りたいと思いますし、個人的にも現段階では昨年の怪我をする前よりもコンディション良くプレーできている感覚があるので、すごくポジティブに捉えています」と明かす。

「選手としての成長を続け、これからもチームに貢献し続けられるように日々頑張っていくということが、一番のモチベーションです」と語るイニエスタの今後の活躍にも注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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