12年在籍したレッズを去る宇賀神友弥が心境を打ち明ける「今はスッキリしている」

2021年11月21日 サッカーダイジェスト編集部

「ライバルの良いものを盗むことをずっとやってきた」

今季限りで浦和を退団する宇賀神。囲み会見でその心境を語った。(C)URAWA REDS

 今季限りで浦和レッズとの契約満了が発表された宇賀神友弥が11月21日、複数メディアに対するオンライン会見で心境を明かした。

「2021年シーズンを持ちまして浦和レッズを退団することになりました。ここにいるみなさんには長い間、お世話になりましたし、プロサッカー選手になってから12年間、そして浦和レッズの下部組織に入ってから合計で18年間クラブに関わることができて本当に幸せだったと思っています」

 冒頭でそう挨拶した宇賀神は続けて言う。

「浦和レッズで終わりたいなという気持ちがあった半面、出場機会が減ってきたなかでプロ選手として考えると、他のチームにいくべきなのかと、考える日々をずっと過ごしていた。なので、こういう決断をチームから下されたのは非常に悔しい結果でしたけど、個人としては、今現在はスッキリしているというか、また次に向かってどんな人生を歩んでいくんだろうとワクワクしている自分もいる」
 
 浦和の下部組織で育った宇賀神は、ジュニアユースで初めて赤いユニホームに袖を通し、そのままユースへ昇格。直接トップチームに昇格はできなかったものの、流通経済大を経て、浦和でのプロキャリアをスタートさせた。2009年には特別指定選手としてプレーし、10年に正式入団して以降、12シーズンにわたり、浦和ひと筋を貫いてきた。

 左右のSBやウイングバックを中心に務め、2015、16年のステージ優勝や17年のAFCチャンピオンズリーグ制覇、18年の天皇杯優勝などに大きく貢献してきた。

 これまで監督が変わったり、同じポジションを争うライバルが増えたりしても、コンスタントに出場機会を得てきたのは、「自分に何が足りないのか、ライバルにあって、自分にないものは何かを分析して、その選手の良いものを盗むことをずっとやってきた」からだ。

 それでも今季は出場機会が限られ、リーグ戦では18試合の出場、しかも先発は8試合にとどまっている。

 クラブからは「来季は優勝するためにチームを作っていくうえで戦力として考えられない」と宣告された。
 

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