ポルトガル・リーグ１部のポルティモネンセを率いるパウロ・セルジオ監督が、ようやく輝きを取り戻しつつある中島翔哉について言及した。現地紙『O Jogo』が伝えている。

　今夏にポルトから今シーズン限りのレンタルでポルティモネンセに帰還した中島は、昨シーズンに負った故障の影響で合流が遅れたが、10月に戦列復帰。11月６日に行なわれた第11節ベレネンセス戦では、待望の今シーズン初ゴールも記録し、マン・オブ・ザ・マッチにも輝いた。

　セルジオ監督は、現地で"小さな皇帝"とも評される中島について、「ベストの状態に向かっている」と語った。
 

「彼は、（途中出場した）ブラガ戦ですでに良い兆候にあり、試合に出る準備ができていることを示していた。ただ、起用には慎重にならざるを得なかった。あまりもブランクが長すぎたからだ。だが、今は相手と競争する力を備え、プレッシングの能力もある。彼は我々をサポートしてくれる質の高い選手だ」

　また、ポルティモネンセで前回在籍時（2017～2019年）に残したインパクトは、現地でも鮮明なイメージとして残っており、同紙は「今後の起用にもいい影響を与えるだろう」としている。

　中島は復帰後の４試合でフル出場はまだないが、指揮官は徐々にプレータイムを増やしていく方針であるようだ。現在、リーグ６位と健闘しているポルティモネンセが、上位に踏みとどまるためには、この10番の完全復活が不可欠なのは間違いない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部