「野望が強迫観念になってはいけない」2年目のチリ人指揮官の下で古豪ベティスが快進撃を披露!

2021年10月30日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

激戦必至のセビージャ・ダービーは現地時間11月7日

好調を維持するベティス。17年ぶりのCL出場権獲得をめざす。(C)Getty Images

 ベティスが快進撃を見せている。ラ・リーガでは4節以降の8試合を6勝1分け1敗で乗り切り、暫定4位に浮上。ヨーロッパリーグでも2勝1分けと無敗をキープし、次ラウンド進出に近づいている。

 ここまでベティスが充実した戦いを披露するのは、ロレンソ・セラ・フェレール第2次政権下の2004-2005シーズンに4位でチャンピオンズ・リーグ出場権を獲得し、コパ・デル・レイを制覇して以来だ。
 
 最大の功労者は、就任2年目のマヌエル・ペレグリーニ監督だ。リソースを効率的に活用するマネジメントはまさに名人芸で、淡白さが抜けきれなかったチームを、だれが出場しても、どんな展開になっても持ち前の攻撃精神を失わず、諦めずに戦う姿勢を貫く集団に変貌させた。守備でのミスも散見されるが、文字通りの全員サッカーでカバーしている。

「野望は大きすぎても良くない。私が監督に就任してから、そうした強迫観念を一切なくすようにしてきた。野心を持つことは重要だ。でもそれは未来を描くためのものではなく、いまこの時に持つものでなければならない」

 当のペレグリーニはこう野心の持ち方の法則を説く。

 セビージャとのダービーマッチが、来月7日に迫っている。前述した2004-05シーズンに躍進して以来、本当に長く宿敵の後塵を拝し続けてきたが、チーム力は確実に接近している。激戦は必至だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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