「僕も出たら絶対に結果を」高打点ヘッドで2ゴール! U-22代表・藤尾翔太が示した強い決意の背景にあったのは…

2021年10月29日 安藤隆人

「クロスにしっかりと合わせることを意識しました」

藤尾は先制点を含む2ゴールで、チームに勢いをもたらした。写真:浦正弘

 5バック、中盤4人のブロックを敷いてきた香港の守備をこじ開けたのは、水戸ホーリーホックに所属するFW藤尾翔太の頭だった。

 U-23アジアカップ予選・第3節の香港戦。カンボジアとの初戦からスタメンを大きく入れ替えて臨んだU-22日本代表は、藤尾の2得点を皮切りにゴールを重ね、4-0と快勝し、2連勝で来年6月にウズベキスタンで開催されるU-23アジアカップへの切符を手にした。

「あそこまで引かれるとスペースもなくなりますので、クロスにしっかりと合わせることを意識しました」

 本来は裏に抜け出してからのフィニッシュを得意とする藤尾だが、この試合では180センチの高さを生かすべく、サイドにボールが展開されるとゴール前のわずかなスペースを探し出して、ゴールチャンスをうかがい続けた。

 14分、藤尾は左サイドでMF鈴木唯人がボールを受けたとき、猛烈な勢いで左ワイドを駆け上がるDF畑大雅の姿が見えた。鈴木からのクロスも想定しながらポジションを取ると、鈴木が畑に縦パスを通した瞬間、ニアサイドにできたスペースを見つけ出して猛然とダッシュ。畑がずば抜けたスピードでエンドラインギリギリの位置から山なりのクロスを上げると、藤尾は高い打点のヘッドをゴール左上に突き刺した。
 
 さらに藤尾は49分に右CKの流れから、左サイドでボールを拾ったDF佐古真礼を見ると、今度はファーサイドに出来たスペースに回り込むように入り込んだ。そこに佐古から山なりのクロスが届くと、落下地点をいち早く読み取って、これも高い打点のヘッドで合わせて貴重な追加点を奪った。

 この2ゴールの意味は非常に大きかった。試合のキャプテンを務めたMF郷家友太も、「前半1-0で終わったときは正直焦りました。そこで(藤尾)翔太が2点目を決めてくれたことが大きかった」と語ったように、相手のブロックを上からこじ開けたことで、2-0になった以降は、若干固さの見えていた日本にリズムが出てきた。
 

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