ブンデスで初のフル出場を果たしたシュツットガルト伊藤洋輝を、現地メディアが高評価!「周囲を納得させた」

2021年10月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

遠藤航を上回る評価も

難敵ボルシアMGとの一戦でブンデス初のフル出場を果たした伊藤。(C)Getty Images

 現地時間10月16日に行なわれたブンデスリーガ第8節で、シュツットガルトはボルシアMGと敵地で1対1のドロー。所属する遠藤航と伊藤洋輝がともに先発出場を果たしている。

 これまで何度か起用されていた伊藤だが、この日が初のフル出場。試合後はピッチに座りこみ、攣りかけた足を伸ばす仕草を見せるほど、疲労困憊だった。

 この先発起用は、ヴァルデマール・アントンの新型コロナ感染が発覚したことにより巡ってきたチャンスでもあった。現地紙『Stuttgarter Nachrichten』の評価では、遠藤は「2.5」、伊藤には平均値の「3」を与えられた(※ドイツメディアの採点は1が最高、6が最低)。急きょ抜擢されたDFについては、このような寸評が添えられている。

「日本人に与えられたミッションは、最も難しいものだった。アントンの抜けた穴を埋め、3バックの司令塔になる必要があった。驚くべきことに、彼は、DF面ではその仕事をよくこなした。空中戦での勝利は100%。ただ、セーフティなパスと、攻撃への推進力をもっと高めることが求められる」
 
 現地紙『Zeitungsverlag Waiblingen』も伊藤に「2.5」を付与。「3.5」の遠藤はよりも、高評価だった。

「アントンの代わりにDFラインの中央に入り、スイス代表のブレール・エムボロに手を焼いた。だが、彼は試合の入りから落ち着いた良い印象を与え、そのプレーで周囲を納得させた。全体的に良いデュエル勝利率(62%)、しかしパス成功率は低かった(29%)」(『Zeitungsverlag Waiblingen』)

 その伊藤は、試合後に自身のSNSを更新。「1ポイントゲット」という英文とともに試合中の写真を投稿すると、現地サポーターから「良いプレーだった、ヒロキ」「よくやったよ」「素晴らしいパフォーマンスだった」といった声が寄せられている。

 課題は指摘されているものの、アウェーで上位チームからの勝点1奪取に貢献した伊藤。その存在感は間違いなく高まっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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