「外だと分かりながらチャレンジしたけど…」守田が痛感した世界の厳しさ。失点につながるファウルを猛省

2021年10月13日 サッカーダイジェスト編集部

「後出しじゃんけんのように判断を変えることができた」

84分に交代するまで精力的に働いた守田。運動量豊富だった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 10月12日、日本代表はカタール・ワールドカップのアジア最終予選でオーストラリア代表と対戦。田中碧の得点と途中出場の浅野拓磨が誘発したオウンゴールで2-1と勝利を飾った。

 4-3-3の左インサイドハーフで先発した守田英正は試合後のオンライン会見で、まず試合に懸けていた想いを以下のように語った。

「前回の最終予選(9月)もサウジアラビア戦(10月8日/現地時間)もスタートから試合に出られない悔しさがあった。今回はスタートから出られて、何がなんでも勝たせたいという気持ちがあった。ホームで応援してくれている国民のみなさんに良い結果を見せたかったので、よかったです」

 オーストラリアは最終予選3連勝中と、手強い相手だった。それでも日本が勝てたひとつのポイントは、従来の4-2-3-1から4-3-3へのシステム変更ではないだろうか。守田も新たなチャンレンジに手応えを掴んだ。

「個々の特長を生かせたと思います。守備では奪ってから速い攻撃もできたし、無理に攻めずに遅攻も選べた。後出しじゃんけんのように、相手を見て判断を変えることができた。4-3-3は今までになかったシステムでしたけど、やりたいサッカーは表現できたし、ワクワクしてもらえるようなサッカーができたんじゃないかなと思います」
 
 そんなチームの中で、守田は球際に強さを発揮してボールを回収すれば、豊富な運動量でチームを活性化した。そうしたなかで課題を見出すとすれば失点につながるファウルの場面だろう。

 65分、左サイドからのマイナスのクロスに対し、スライディングでボールへチャレンジ。しかし、相手に先に触られてファウルとなり(一度はPK判定もFKに)、そのFKを直接決められた。

「個人的に2次予選から無駄なファウルを減らすというのは改善されていない。あと一歩早く帰れていたら、あと一歩寄せてれば……。本当にその一歩が命取りだと身をもって感じました。ペナルティエリア内ではなく、外だと分かりながらチャレンジしたけど、その一本を決め切る力が世界にはある。そこは個人の課題で、これから取り組みたい」

 スプリントしてよくあそこまで戻った。守田がいなければシュートを撃たれていた。という意見もあるだろうが、ファウルでFKを与えて失点につながったのも事実。守田には今回の苦い経験をさらなるレベルアップの糧にしてほしい。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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