【FC東京×名古屋|ルヴァン杯・準決勝第2戦展望】“貴重”で“余分”なアウェーゴールがどう影響するか

2021年10月09日

FC東京――まずは無失点が準決勝突破の可能性を拡げる

FC東京の予想スタメン

ルヴァンカップ準決勝第2戦
FC東京対名古屋グランパス
10月10日(日)/14:00/味の素スタジアム

FC東京|準決勝までの戦績
▼グループステージ
1 徳島(H)〇1-0
2 神戸(H)〇2-0
3 大分(A)〇1-0
4 徳島(A)△1-1
5 神戸(A)△0-0
6 大分(H)△1-1
▼プレーオフステージ
1 湘南(H)●0-1
2 湘南(A)〇4-1
▼準々決勝
1 札幌(A)●1-2
2 札幌(H)〇2-0

[FC東京|名古屋との第2戦展望] ※第1戦の結果は●1-3
 10月6日の第1戦では、アダイウトンが貴重なアウェーゴールを決めたFC東京。しかしその得点で1-2と迫ったあと、名古屋に追加点を許し、1-3で敗れてしまった。

 この結果、FC東京が第2戦で90分以内に決着をつけたうえで決勝に進出するには、2-0で勝つしかなくなった。もし3-1で勝てば延長戦にもつれ込むことになる。ただ3得点を挙げるのは容易ではない。まずは無失点に抑えることが準決勝突破の可能性を拡げる。

 顔ぶれも布陣も読みにくいが、ここでは第1戦同様、相手ボール時には5-3-2で構える3-5-2で予想した。第2戦を控えて取材に応じた安部柊斗によれば、あの3バックは無失点に抑えるための発想だったらしく、ならば2点を奪うため攻撃的に臨まなければいけない第2戦では、いつもの4-2-3-1に戻すこともありえる。
 
 しかしサイドバックが不足している状態は第1戦と変わりがない。4バックと3バック、いずれもありえる状況で、長谷川健太監督は第1戦の3バックを熟成させると見たが、実際の決断はどうなるだろうか。

 悩ましいのはワイドと最終ラインだ。アダイウトンという切り札をスタートから使うのか、終盤にとっておくのか。第1戦では、3つのポジションで90分間フル出場した渡邊凌磨を連続して先発させられるのか。そのどちらでもないフレッシュな選手に左ウイングバックを任せるのか。

 唯一、サイドバック適正を持つ右ウイングバック中村拓海は、リーグ戦の川崎戦からの連戦に耐えられるのか。初戦はミスで失点のきっかけとなった蓮川壮大、まだ試合勘が十分ではなさそうなブルーノ・ウヴィニ、後半のみの出場でコンディションが不透明な渡辺剛のうち、どの2人が森重真人の両脇に選ぶのか。

 怪我人が多く、さらに日本代表に長友佑都、レバノン代表にジョアン・オマリが招集されている現在、選択肢は限られている。それでも、このメンバーで2-0の勝利を目指さなければいけない。

取材・文●後藤勝(フリーライター)

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