前線には強力なライバルも――岡崎慎司の新天地レスターはどんなクラブ?

2015年06月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

イングランド・サッカー史に残る3人のレジェンドを輩出。

現チームの最大のスターは、元アルゼンチン代表のカンビアッソ。昨シーズンは獅子奮迅の働きで残留に大きく貢献した。 (C) Getty Images

 岡崎慎司の移籍が決まったレスター・シティは、どんなクラブなのか。
 
 創立は1884年で、アーセナルやチェルシー、リバプールなどよりも歴史が古い。ホームタウンのレスターはイングランド中部に位置する。クラブの愛称は、「フォクシーズ(キツネ)」。
 
 現在のオーナーは、免税店の経営などで財を成したタイ人の富豪ヴィチャイ・スリバッダナプラバ。2010年8月に経営権を取得すると積極的な投資でチームを強化し、4年でプレミアリーグ昇格に導いた。
 
 オーナーが経営する『キングパワー』の名を冠したキングパワー・スタジアムが本拠地で、キャパシティは3万人を超える。
 
 主な獲得タイトルは、リーグカップ優勝が3回。創立80年目に当たる1964年に果たしたリーグカップ初優勝がクラブにとって念願の初タイトルで、以降、96-97シーズン、99-00シーズンにカップを掲げた。
 
 トップリーグでの最高成績は、1928-29シーズンの2位。クラブ史のほとんどを、トップリーグと下部リーグを行き来する「ヨーヨー・クラブ」として過ごし、実績にも乏しいが、イングランド・サッカー史上に残るレジェンドを輩出している。
 
 ゴードン・バンクス、ピーター・シルトン、そしてガリー・リネカーの3人だ。バンクスとシルトンはともにイングランド史上最高を謳われる名GKで、リネカーは86年ワールドカップで得点王に輝いた名ストライカー。
 
 レスターでプレーする日本人は岡崎が2人目。元日本代表MFで現浦和レッズの阿部勇樹が、2010年8月から11年12月までの1シーズン半在籍した。当時クラブは2部リーグで、阿部は通算51試合に出場、2得点を挙げた。カップ戦を含めた阿部の通算成績は、58試合・2得点。

次ページ岡崎の前に立ちはだかるのは――。

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