冨安健洋を“拾った”アーセナル、ブラジル代表DFを選んだトッテナムの明暗に現地注目! 「スパーズが勝ったと思われたが…」

2021年10月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ファンのお気に入りとして確固たる地位を確立」

ここまでは明暗が分かれるかたちとなっている冨安とエメルソン(左)。(C)Getty Images

 今夏にボローニャから渡ったアーセナルで評価が急上昇中の冨安健洋は元々、ライバルであるトッテナムへの移籍が有力視されていた。

 だが周知の通り、トッテナムはボローニャと条件面で折り合いがつかず、移籍市場最終日にバルセロナから右SBのエメルソン・ロイヤルを獲得。日本代表DFは宿敵のアーセナルへ移籍することになった。

 そのため、ポジションも重なるこの2選手は何かと比較されている。現地9月30日には、英国メディア『football.london』が、「スパーズはエメルソンとの契約でガナーズに勝ったと思われていたが、トミヤスはその仮定をぶち壊すかもしれない」と綴った。

 記事は、アーセナルがトッテナムに3‐1で快勝した26日のノースロンドン・ダービーで、ミケル・アルテタとヌーノ・エスピリト・サントの両指揮官のどちらがいい補強をしたのか「多くが語られた」とし、こう伝えている。

「ガナーズは未知数のDFと契約したため、スペインの強豪バルセロナからDFを獲得したトッテナムが戦いに勝ったという先入観があった」

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 だが、冨安が3試合連続の先発出場で攻守に躍動した一方、途中出場のエメルソンはインパクトを残せなかった。

 同メディアは、冨安について「彼の確実で印象的なパフォーマンスは、アーセナルのライバルとのゲームを取り巻く試合前の神経戦を無効にした。爆発的な走力とセットプレーでの脅威により、ファンのお気に入りとして確固たる地位を確立した」と絶賛。ともに元イングランド代表DFのトニー・アダムズやガリー・ネビルといった名手たちからも賛辞が送られたことを紹介し、こう報じている。

「イタリアから移籍後3試合連続のスタメンで、スパーズのスター、ハリー・ケイン、ソン・フンミン、ルーカスを寄せ付けず、好パフォーマンスを披露した。」

 そして、「トミヤスはピッチで結果を出し始めたアーセナルでいきなりフィットした。一方で、エメルソンについてはトッテナムが調子を落とした時期に加入し、ダービーで3試合連続のスタメンを逃した」とそのコントラストを記している。

 ここまでは明暗が分かれる結果となり、トッテナムのフロントはほぞを噛んでいるかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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