【J1展望】1stステージ・17節|浦和-新潟|敵は己の身の内にあり。ホーム全勝で浦和が優勝に花を添えられるか?

2015年06月26日 サッカーダイジェスト編集部

浦和――宇賀神が出場停止。WBは右・平川、左・関根をテスト。新潟――前節の快勝で勢いづき、ステージ王者撃破だ!

故障者/浦和=石原、青木 新潟=レオ・シルバ、ソン・ジュフン、松原健  
出場停止/浦和=宇賀神 新潟=前野

J1リーグ1stステージ・17
浦和レッズ アルビレックス新潟
6月27日(土)/19:00/埼玉スタジアム2002

浦和レッズ
リーグ成績(16節終了時):1位 勝点38 11勝5分0敗 34得点・15失点
 
●第1ステージ無敗&ホーム全勝を誓う。
●出場停止の宇賀神に代わり、WBは右・平川、左・関根をテスト。
●新潟戦は19試合負けなしだが、策士・柳下監督に苦戦も多い。

 
 前節の神戸戦で第1ステージの優勝を決めただけに、今まで以上に"敵は己の身の内にあり"の一戦になる。これまでチーム最多6得点を決めている武藤が「僕らが緩んでいないことは、練習を見てもらえれば分かる」と強調したように、熱のこもった雰囲気はむしろ一段と強まっている。槙野も「真価が問われる一戦」と士気を高める。
 
 また、これまでホームの埼玉スタジアムでは8連勝中だ。祝賀ムードに花を添える意味でも、「ホーム全勝と無敗で締めくくり、みんなで喜びたい」(西川)。
 
 今節は宇賀神が出場停止のため、WBは関根が左に回り、平川が右に入る形を練習で試していた。チーム最年長36歳のベテランアウトサイダーは「常に準備はできている。チームの良いリズムを作りたい」、一方、2年目で20歳の関根は「左サイドなら鹿島戦のように得点を狙いたい」と意気込んだ。青木が6月21日の湘南との練習試合(△1-1)で左足を負傷したため、新潟戦のメンバー入りは微妙だ。
 
 新潟は06年8月から19試合無敗と得意にしている。それでも最近は柳下監督の徹底した浦和対策の戦術に苦しみながらも競り勝ってきた印象が強い。柏木も「相性は悪いけども、勝率は良い」と語る。「主導権を握り、今まで通りに戦いたい」という司令塔の言葉を実践できれば、結果はついてくるはずだ。

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アルビレックス新潟
リーグ成績(16節終了時):17位 勝点14 3勝5分8敗 18得点・28失点
 
【最新チーム事情】
●前節の湘南に逆転勝利。7試合ぶりの勝点3にチームは勢いづいている。
●J1初ゴールを挙げた加藤が好調を維持。
●練習で改めて球際の厳しさを確認。

 
【担当記者の視点】
 前節の湘南戦は後半に逆転し、7試合ぶりに勝利を収め、ついに最下位を脱出した。前半こそプレスがはまらず苦戦したが、修正された後半はボランチの加藤がJ1初ゴール、さらにR・シルバと山崎のゴールで畳み掛けた戦いぶりに、勢いが感じられる。
 
 特に1ゴール・1アシストの加藤が好調で、柳下監督も「ポジションの役割を理解し始めて身体も強くなった」と成長を認める。チーム屈指の持久力を攻守に活かし、浦和にプレッシャーを掛け続けたい。
 
 今週の練習では球際の厳しさが改めて強調された。「浦和も一人ひとりが強く、厳しくプレーしてくるから」(柳下監督)だ。
 
 ステージ王者を相手に難しい試合になるのは必至だが、球際で負けないことが流れを呼び込むきっかけになる。つまり、新潟のスタイルを発揮できれば、このカードのアウェー初勝利も見えてくる。
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