夏の移籍市場でミランからパリSGに移籍したGKジャンルイジ・ドンナルンマが、わずか１年でイタリアに戻ってくるかもしれない。イタリアの『Corriere della Sera』紙は９月24日、ユベントスが来夏にドンナルンマを獲得する可能性があると報じた。

　今夏にミランからフリーでパリSGに移籍したドンナルンマ。移籍前にはイタリア代表の守護神としてEURO2020を制しており、新天地でもレギュラーとしてプレーすると思われていた。

　しかし、マウリシオ・ポチェティーノ監督は３年目のケイラー・ナバス（コスタリカ代表）をファーストチョイスとしており、ドンナルンマはリーグ・アン７節終了時点でわずか２試合しか出場していない。
 

　ナバスには心強い仲間がいる。同紙によると、リオネル・メッシ、アンヘル・ディ・マリア、レアンドロ・パレデス（いずれもアルゼンチン代表）、ネイマール、マルキーニョス（いずれもブラジル代表）らが、コスタリカ出身で文化的に近いナバスを支持しているというのだ。ポチェティーノ監督は彼らの団結力を乱さないよう、ナバスに重きを置いているという。

　今後、ドンナルンマがナバスからレギュラーポジションを奪う可能性もある。ただ、このまま出場機会を得られないようなら、ドンナルンマは移籍先を探すことになるようだ。同紙はその最有力候補として、ユベントスを挙げている。

　そのユベントスはセリエＡの優勝候補と言われながら、１勝２分け２敗（５節終了時点）で12位に低迷。ミスが散見される守護神ヴォイチェフ・シュチェスニーに代わって、ドンナルンマを迎えようというのだ。

　実際、ユベントスはこのイタリア代表GKに興味を持っていた。もし強化部の責任者ファビオ・パラティチがトッテナムに転身していなければ、今夏にドンナルンマを獲得していたという話もある。

　さらにユベントスはドンナルンマの代理人、ミーノ・ライオラとも関係が良好で多くの取り引きを行なっている。はたしてドンナルンマは１年でイタリアに戻ってくるのだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部