「ケインが戻ってきて勝てなくなった」開幕3連勝から急下降のトッテナムにOBが見解。「彼は全てをやろうと…」

2021年09月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

今週末には冨安が加わったアーセナルと対戦

OBオハラは、ケインの復帰が「プラスには働いていない」と感じているようだ。(C)Getty Images

 移籍騒動で騒がせたトッテナムのエース、ハリー・ケインを巡ってOBが注目発言を行なった。英紙『Daily Mail』が9月20日に伝えている。

 トッテナムは今シーズン、クラブ史上初の3戦連続クリーンシートで開幕3連勝と、これ以上ない最高のスタートダッシュを見せた。しかし、代表ウィーク明け一発目のクリスタル・パレス戦をよもやの3失点で落とすと、翌節のチェルシー戦でも3発を叩き込まれ、2戦続けて0-3と完敗。中断期間を挟み、チーム状況は一変する事態となってしまった。

 そんな古巣に対し、独自の見解を寄せたのがジェイミー・オハラだ。英『talkSPORT』に出演した際に、騒動のなかでシーズンの初めは欠場していたケインの復帰は、決してプラスに働いてはいないと糾弾している。

「ケインは私の中ではミスター・トッテナムなので、難しい問題だが、彼のボディーランゲージを見たり、プレーの仕方を見たりすると、あまり良いプレーをしていないように思う。彼がプレーしていなかったシーズン初めのスパーズは、どこか楽しかったね。素晴らしい選手で、チームに必要な人材だから、悪い言い方だとは思うけど、彼がチームに戻ってきて、勝てなくなってしまった」
 
 その主な要因は、あらゆる場所に顔を出し、時には組み立てにも参加する幅広いプレースタイルだと指摘する。

「(ステフェン)ベルフバイン、(ルーカス)モウラ、ソン(フンミン)の3人が前線にいたときは落ち着いていて、プレッシャーを吸収し、カウンターで攻撃しようとしていた。そうしたなか戻ってきたケインは全てをやろうとしていて、ゲームのいくつかの部分では、MFとしてプレーしている。彼には前線の何かが起こりうる場所でプレーしてもらいたいんだ。

 今のところ、彼はチームのペースを少しずつ遅らせているような気がする。彼の人となりや、クラブのためにしてきたことを批判することはできないが、今はチームのためにあまり良いプレーをしているとは言えないね」

 先月26日のヨーロッパカンファレンス・リーグの一戦でスタメン復帰し、以降公式戦5試合で先発し続けている昨季のリーグ得点王だが、いまだゴールは奪えていない。今後目に見える結果を残し、チームを再び上昇気流に乗せるとともに、自らの完全復活を印象付けることはできるだろうか。

 今週末には、3連敗スタートから、日本代表DF冨安健洋も加わったなかで2連勝と、真逆の滑り出しを見せているアーセナルと相まみえる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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