フランクフルトの今季初勝利はいつになる? 鎌田大地への期待、そして長谷部誠の役割をSDが独紙に激白

2021年09月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

現地紙も「全く勝てない」と問題視している状況だが…

攻撃のタクトを任されている鎌田。好機は何度も創出しているものの、これまでゴール・アシストは無し。(C)Getty Images

 ブンデスリーガのフランクフルトは、リーグ戦を5試合消化した時点で4分1敗。降格圏すれすれの15位に沈んでいる。

 今夏、フランクフルトは体制が大きく変わった。昨シーズンの指揮官であるアディ・ヒュッターはボルシアMGへ、長らくSDを務めたフレディ・ボビッチはヘルタ・ベルリンへと席を移し、新たにオリバー・グラスナーとマルクス・クロシェがそれぞれ監督とSDに就任している。

 昨シーズンのチーム内得点王アンドレ・シウバはRBライプツィヒへ移籍したが、長谷部誠と鎌田大地は変わらず在籍しており、フィリップ・コスティッチやマルティン・ヒンターエッガ―、ケビン・トラップといった主力も健在。新たにイェンス・ベッター・ハウゲやラファエル・ボレといった前線の若い人材がチームに加わっている。

 しかし、これまでにカップ戦を含めた公式戦で白星を手にすることができておらず、現地でも様々な意見が飛び交っている。

 現地紙『Frankfurter Rundschau』は、「グラスナーのメッセージは明確だ」とし、経過を見守る段階だと指摘している。

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「多少のぎこちなさが残っていたとしても、変革に意欲的だ。ここ2試合では固定されたスタメンを起用し、一緒にプレーすることで問題を解決すべきだという姿勢を明らかにしている。例えば、マコト・ハセベやアイメン・バルコク、トゥータらはベンチ入りしながらもプレー時間を与えられなかった」

 しかし、これだけ勝利に見放された状態は決していいことではない。現地紙『BILD』は21日付けでクロシェSDへのインタビューを掲載。今季未勝利の状態について、同SDは「リーグ戦で厳しいスタートとなったが、新体制に慣れるまでに時間が必要だ。しかし、ポジティブなことは、我々にはチャンスがあるということ」と前向きに捉えていると強調している。

 そして、同紙記者の「(主将に指名された)セバスティアン・ローデが負傷して、長谷部の出場もない。ピッチ上に新たなリーダーは必要か?」という質問には、このように返答している。

「長谷部はたとえプレーしていなくても、リーダー的な存在だ。特に若い選手にとっては、彼のサポートやカリスマ性、そして豊富な経験が非常に重要になる」

 もうひとりの日本人選手である鎌田は、現段階でゴール・アシストともにゼロ。しかし、トップ下で出場機会を得続けており、攻撃陣をけん引する存在として期待されていることは間違いない。

 フランクフルトは9月25日にホームでケルンと対戦した後、30日にはヨーロッパリーグ第2節でベルギー1部アントワープと対戦する。三好康児との日本人対決を迎える前に、待望の勝利を掴むことができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】先制しながらも追いつかれ、いまだ勝利は無し。鎌田が先発した前節ヴォルフスブルク戦をチェック!

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