【浦和L】攻守に働く21歳のCB高橋はなが半端ない!とりわけ秀逸なのがボール奪取技術

2021年09月21日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

まず見せたのは、セットプレーでの得点力

CBでフル出場した高橋は攻守で貢献。10分には先制ゴールを決めた。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

 WEリーグで開幕2連勝を飾り、暫定首位に躍り出た三菱重工浦和レッズレディース。ノジマステラ神奈川相模原戦は2-0で勝利を収めた。

【WEリーグPHOTO】先制ヘッド&グッドスマイル!攻守にわたって活躍を見せたCB高橋はなを特集!

 その一戦で攻守において絶大な存在感を放ったのが、CBでフル出場した高橋はなだった。

 まず見せたのは、セットプレーでの得点力。10分のCKで、猶本光から供給されたボールにジャンプ一番、打点の高いヘディングで合わせ、先制ゴールを奪ってみせた。

 高橋は「ヒカルさんが良いボールを入れてくれて、触るだけだった」と振り返ったが、相手マークの背後を取ってから的確に叩きつけるヘディングまでの一連の流れは、FWも務める高橋らしさが詰まっていた。

 一方で、守備面も素晴らしかった。WEリーグでは規格外とも言える182㌢の長身を誇るナイジェリア代表FWサンデイ・ロペスに仕事をさせなかったのだ。
 
 とりわけ秀逸だったのは、ボール奪取のタイミングだった。ロングボールが入ってきても、あえて空中戦では勝負せず、相手がトラップを落としたところに身体をねじ込ませて相手からボールをからめ取っていったのである。

 16年のU-17ワールドカップで準優勝、18年のU-20ワールドカップでは優勝に貢献し、19年からはなでしこジャパンにも選出された実力はやはり伊達ではない。

 このCBを楠瀬直木監督も頼もしく感じるに違いない。試合後には以下のように語っている。

「ロペス選手が出てくるのは想定していましたし、北野監督のこともよく知っているので、何かしてくるかなと思っていました。前節の流れでいくと、ロペス選手がこう動いて、松本(茉奈加)選手がどう動いてとか、野島(咲良)選手がどうなるなど想定できることはあった。ただうちの南(萌華)も高橋も、海外の選手と対戦する国際大会はかなり経験しているので、僕らが規格外だなと思っている以上に、彼女たちは大きい選手には懐に先に入ってとか、冷静に考えながらやろうとしていた。カバーリングは意識していましたが、そんなに多くのことは準備の段階では言っていません」

 攻撃でも守備でもハイレベルな21歳のCBが次はどんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみだ。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

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