【2015インターハイ】代表校レポート|「破壊する」攻撃で桐光学園が旋風を巻き起こす予感

2015年06月23日 安藤隆人

前半は苦戦するも、先制後は圧倒的に支配する展開で勝ち進む。

桐光学園/所在地:神奈川県川崎市麻生区栗木3-12-1 創立:1978年 創部:1978年 総体最高成績:3位(96年、10年) 主なOB:中村俊輔、藤本淳吾(横浜)、本田拓也(清水)など

 今年の桐光学園の最大の魅力は攻撃にある。U-18日本代表のFW小川航基という絶対的なエースがおり、その脇をMFイサカ・ゼイン、桑原孝太郎、鳥海芳樹ら多彩なアタッカー陣が固め、バリエーション豊富な崩しを見せる。
 
 春先は曽木友樹が怪我で離脱し、インターハイ予選では西川公基とレギュラーが怪我で離脱するなど、アクシデントにも見舞われたが、激しいポジション争いを繰り広げた結果、それぞれが成長し、誰が出ても遜色のないレベルになった。
 
 しかし、新チームの立ち上げ時から、試合の立ち上がりの悪さが課題だったが、インターハイ予選でもその悪癖が顔を出してしまった。初戦となった2次予選2回戦の座間戦。リズムを掴めず、相手の粘りにも合い、延長戦までもつれ込むも0-0。PK戦の末に薄氷の勝利を掴んだ。
 
 準々決勝の藤沢清流戦も前半はリズムが掴めず、49分に小川がゴールをこじ開けてから、ようやくリズムが生まれ、相手を圧倒的に押し込んだ。結果は試合終了間際にFKから1点を返され、2-1だったが、1点を奪ってからは、イサカのシュートが3度ポストを叩き、小川のシュートも1本ポストを叩くなど、猛攻を仕掛けてみせた。
 
 市立東との準決勝では、前半2分に直接FKを決められると、その後は押し込みながらも、攻撃がうまく噛み合わず、0-1とリードされて折り返した。後半19分に小川が個人技でゴールをこじ開けると、そこからは藤沢清流戦同様に多彩な攻撃でワンサイドゲームとなり、終わってみれば4-1の圧勝劇となった。

次ページ3トップの攻撃力は全国トップクラスの破壊力。

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