【女子W杯】いよいよ24日にオランダ戦。勝利への3つのポイントは?

2015年06月23日 馬見新拓郎

ポイント1)先発はオランダのスピードに対応できる布陣となるか。

オランダはスピーディな展開を持ち味とする。スタメンは初戦のスイス戦の布陣が軸になるか。

 グループリーグを3連勝で勝ち上がったなでしこジャパンは、6月24日午前11時(日本時間)に決勝トーナメント1回戦でオランダと対戦する。
 
 優勝まであと4勝。決勝トーナメントはグループリーグ以上に、判断の速さやパススピードのギアを一段上げて戦わなければならないだろう。確かに3連勝という事実だけを見れば見事な結果であり、ドイツ、アメリカ、フランスといった優勝候補が、日本とは決勝まで対戦しない『反対のヤマ』にいったこともラッキーだと言える。
 
 ただし、これまでの試合を振り返れば、その内容は決して高評価に値するというものではなかった。いずれも格下の相手と対戦したグループリーグだったが、現時点では優勝への視界が良好というわけではない。
 
 日本はカナダに入ってから、異例の連日非公開練習を行なっている。そのため先発予想は困難だが、初戦のスイス戦のメンバーが軸になると見る。グループリーグで攻撃的な長所を発揮したDF鮫島彩を、左SBか左SHで起用するのではないか。もしくは、MF宇津木瑠美を左SBに入れる形もあるだろう。
 
 GKのスタメン予想はさらに難しい。初戦でミスはあったものの、佐々木則夫監督の評価が高いGK山根恵里奈か、経験豊富なGK福元美穂か。これには日本メディアも頭を悩ましているため、オランダスタッフもそれは同じであるはず。
 
「オランダはあまりメンバーを変えない。だからメンバーはだいたい予想できる」と、佐々木監督は情報面では優位に立っている様子で、オランダのスピーディな展開を封じるような布陣で臨むだろう。

次ページポイント2)相手キープレーヤーを抑え、攻撃面では展開に多彩さを。

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