【FC東京】長友佑都が復帰初戦の横浜FC戦でいきなりフル出場。安定したパフォーマンスでチームを鼓舞した

2021年09月18日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

52分にはゴール前でのクリアでピンチを凌ぐ

左サイドバックで先発出場した長友。前半から味方へアグレッシブに指示していた。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト編集部)

[J1リーグ29節]FC東京4‐0横浜FC/9月18日/味の素スタジアム

 長友の古巣復帰戦となった横浜FC戦は、19分にD・オリヴェイラのボレーシュートで先制したFC東京が続く21分にレアンドロの追加点で2-0とリードする展開に。そして43分にホームチームが43分に東のクロスにヘッドで合わせたD・オリヴェイラのシュートでダメを押した試合は結局、終盤にレアンドロの得点もあり4‐0という結果に終わった。

 FC東京でJリーグ復帰戦に臨んだ長友は、4-2-3-1システムの左サイドバックで先発。相手のセットプレーになると右サイドバックの小川と入れ替わるなど、右サイドバックとしてプレーする時間帯もあった。

 キックオフ前に拍手で観客をあおり、両手の拳を固めて何かしら叫んでいた長友は試合中も「諒也、ナイス、ナイス」と声をかけるなど味方を鼓舞。ただ、前半に限ればプレーで魅せるシーンは少なかった。33分にオーバーラップを仕掛けても味方との呼吸が合わず、クロスに持ち込めなかった。

 後半も含めれば守備面では良い意味で目立たず、1対1の局面でも軽く抜かれるようなミスはなかった。何度か中に切り込まれる場面はあったが、それも大事に至らず。一方で、52分にはゴール前で相手のクロスを阻止し、ピンチを凌いでいる。


 
 チームに合流してまだ1週間ほどで連係面では当然ながら課題はあるが、61分に良い攻め上がりから良質なクロスを供給するなど期待を抱かせるシーンもあった。

 試合を通しての長友は主役ではなかったが、パフォーマンスは安定していた。雨という劣悪なコンディションにもかかわらず、つまらないミスはなく、ポジショニングにだいぶ気を使いながら守れていた印象だ。

 もっとも、長友の真価が問われるのはこれからだろう。この試合でまずまず良かったからといって、「長友復活」とはならない。今後の活躍に期待したいところだ。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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