パルマ、買い手つかず破産確定!! セリエDから再出発&トップから育成まで全選手がフリーエージェントに

2015年06月23日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

あの元メジャーリーガーが最後まで買収に向けて粘ったが…。

かつてはセリエAの「ビッグ7」の一角として欧州の舞台でも強さを誇ったパルマ。存続を望む多くの人々の願いは叶わなかった。写真は1998-99シーズンのUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)優勝時。 (C) Getty Images

 3月に破産宣告を受けた後、裁判所が指名した破産管財人の下でクラブの経営権が競売にかけられていたパルマだが、6月22日14時の期限を前にして買収希望者が全て撤退、買い手がつかないまま破産が確定した。
 
 最後に残った買収希望者は、かつてメジャーリーグで活躍したイタリア系アメリカ人の元プロ野球選手マイク・ピアッツァ(かつてドジャースで野茂英雄とバッテリーを組み、メッツでは新庄剛志のチームメイトでもあったマイク・「ピアザ」)だった。
 
 これによってパルマは破産が確定、管財人は資産の売却や負債の精算、損害賠償責任者の確定といった破産手続きを進めることになる。
 
 クラブに所属していた選手は、育成年代も含めて全員、同日限りでフリーエージェントとなる。
 
 新たにクラブの名称と登録権を継承する運営会社が成立した場合、そのクラブはアマチュアのセリエD(4部リーグ)に登録して再出発することができるが、旧パルマからは施設や登録選手も含め、いかなる資産も継承することはできない。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
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