吉田麻也が「厳しい…」と呟いた名古屋vs徳島戦のPK&一発退場判定。原博実氏、元国際審判員の見解は?

2021年09月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「このPKは厳しい…退場も厳しい…。」と代表キャプテン

前田と岸本が競り合う。この直後に問題となるシーンが起きた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 DAZN(ダ・ゾーン)で配信中の『Jリーグ ジャッジリプレイ』が9月14日、新コンテンツを更新し、J1リーグ28節での3つの判定について取り上げている。

【J1第28節PHOTO】名古屋3-0徳島|クリーンシートが驚異の18試合目!攻撃陣も躍動し3発快勝!

 そのなかで、9月10日に行なわれた名古屋グランパス対徳島ヴォルティス戦の49分に起きたPK判定について熱い議論が交わされた。このシーンは、名古屋の前田直輝が森下龍矢のスルーパスに反応し、敵ディフェンスラインを抜け出すと、懸命に帰陣した徳島の岸本武流に倒され、西村雄一主審によってPKの判定が下されたというもの。岸本には、決定的な得点機会を阻止したとしてレッドカードが提示され、その後VARチェックも入るが判定は変わらずだった。
 
 スコアレスで迎えた場面、勝敗にも大きく影響する判定と言えたが、これには日本代表キャプテンの吉田麻也からもJリーグが公開した対象シーンの動画ツイートに対して反応があり、「このPKは厳しい…退場も厳しい…。」と返信が寄せられていたことが番組内で明かされた。他にも「GKの位置がかなり近くてシュートを打っても入らなそう」といったツイートで寄せられた意見も紹介された。

 この一連のシーンに関して、出演者の原博実Jリーグ副理事長は、「DFからすれば、あれは厳しいという意見は分かる」としたうえで「(攻撃側の)身体が入った時に、こう(手を肩に掛ける仕草)やっちゃうと、今のルールではホールディングと見られてしまって、こういうことが起きてしまう。今のルールではそう見られてしまうと、GKが近いとかいろんな理由があるにしても、一発退場に取られてしまう」と見解を語った。さらには守備対応として、「スライディングでダーッとボールに行くような対応ができたら良かったかな」と語り、ペナルティエリアの手前で身体を完全に入れられないような守備が必要だったとした。

 また、元国際審判員の奥谷彰男氏は、ファウルシーンに関して手が掛かったことでの影響はさほどなかったとしながらも「後ろから追いかけたことによって接触があって、その影響で前田選手が倒れているのは事実。だから、影響があって倒れたことでファウルを取った西村さんの判定も支持できる」という一方で、「あれくらいの接触はあって然るべきだろう、ノーマルコンタクトだ、という見方もあって然るべきだと思う。だから、吉田選手のツイートも頷けます」と自身の見解を述べた。

【関連動画】前田直輝PK獲得のシーン(1分3秒~)

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