【ACLラウンド16】新生C大阪、悲願のタイトル獲得へ! 「攻守にアグレッシブ」な強敵相手に求められるミッションは?

2021年09月15日 小田尚史

上向きの状態で迎える大一番

約10年ぶりにC大阪へ復帰した乾の出場はあるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

ACLラウンド16
セレッソ大阪-浦項スティーラーズ
9月15日(水)/18:00/長居球技場

 セレッソ大阪にとって3年ぶり4度目の出場となったACLのグループステージは、4勝2分無敗で首位通過。高温多湿なタイでの集中開催、中2日の6連戦という過酷な日程のなか、チームはたくましい姿を見せた。

 もっとも、5月から8月にかけてのリーグ戦では、11戦未勝利と結果を出せず、1-5で敗れた26節・湘南ベルマーレ戦の翌日、レヴィー・クルピ前監督が退任。コーチから昇格する形で小菊昭雄新監督が就任し、27節のガンバ大阪戦から指揮を執っている。

 奇しくも大阪ダービーが新体制の初陣となったが、この試合でC大阪は攻守に組織立った姿を披露。1-0というスコア以上に充実した内容で勝利を飾った。その直後、今度はルヴァンカップ準々決勝でふたたび大阪ダービーが実現。ホームでの1stレグこそ0-1で敗れるも、続くアウェーでは4-0で快勝し、準決勝へ進出と、新体制は上々のスタートを切った。
 
 守備での規律を取り戻したことに加え、小菊監督がこだわる球際の戦いでも強さが増してきたC大阪。「日々のトレーニングのなかで良い準備をしている選手がピッチに立つ」という新監督のモットーにより、チーム内の競争も激しさを増しており、前体制では出番の少なかった若手選手たちの目の色も変わってきた。

 また、夏の移籍では乾貴士が約10年ぶりにチームへ復帰。直近のリーグ戦、28節の北海道コンサドーレ札幌戦では先発フル出場を果たし、攻撃に厚みを加えている。そうした上向きの状態のなかで迎えるのが、今回のACLラウンド16・浦項スティーラーズ戦だ。
 

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