ベレーザ清水梨紗のダイナミズムに脱帽!颯爽と右サイドを駆け上がる姿は必見だ

2021年09月12日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

終盤になっても平然と右サイドを駆け抜けた

ベレーザを牽引するキャプテンは豊富なスタミナが光る。その献身的な姿は必見だ。写真:田中研治

[WEリーグ第1節]東京NB1-2浦和/9月12日/味の素フィールド西が丘

 日テレ・東京ヴェルディベレーザは9月12日、WEリーグの開幕節で三菱重工浦和レッズレディースと対戦。記念すべき一戦だったが、惜しくも1-2で敗れた。

 それでも選手たちの奮闘ぶりは光った。相手のディフェンスラインの背後を再三突いて、先制ゴールを奪ったFW植木理子、切れ味鋭いドリブルを見せたウイングの小林里歌子、絶妙なポジションから好パスを連発したインサイドハーフの中里優らのテクニックは目を見張り、浦和の守備陣に脅威を与えていたのは間違いない。

 そして、日本代表でも活躍するキャプテン清水梨紗も、その能力の高さを見せつけた。改めて示したのが、そのスタミナとリスクマネジメントの上手さだ。

 前半から機を見て右サイドを長躯し、攻撃を活性化すると、20分には中里とのコンビネーションでペナルティエリア内にまで進入し、相手ゴールを脅かした。

 後半に入ってもその献身的なアップダウンは衰えなかった。69分に豪快なオーバーラップを仕掛けた際には、相手ボールに変わると猛ダッシュで自陣へと戻り、チームのバランスを維持。終盤になっても運動量は落ちることなく、後半アディショナルタイムには植木のヘディングシュートにつながるクロスを供給してもいる。
 
 この日の一戦は強度が高く、後半途中からは、ほとんどの選手にかなりの疲労が見えた。相手には足をつる選手が続出していた。そうした状況でも平然と右サイドを駆け抜ける姿には脱帽する。

 チームを勝利に導けなかったもものの、右サイドを崩されなかったのは、このダイナミズム溢れるSBの健闘があったからだろう。

 ただし、清水自身、「まだまだ課題もある。そのなかでもっとプレーに対してももっとレベルアップは必要だなと思いました。プロリーグになって、周りからの目がすごく変わってきますし、そのなかで結果を求めていかないといけない。今回はそれができなかったのが反省点かなと思います」とやはり敗戦を悔やむ。

 次戦のAC長野パルセイロ・レディース戦(9月18日)では、その悔しさをぶつけ、さらに凄みを増したプレーを見せてくれるはずだ。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

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