「全てはお金のため」W杯の隔年開催にクロップが強烈皮肉!一方ペップはヴェンゲルら推進派を肯定「良いことだ」

2021年09月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

イギリス人の64%がW杯の隔年開催に反対

(左から)クロップ、ヴェンゲル、グアルディオラ。反対する者、推進する者、肯定する者と、立場は三者三様だ。(C)Getty Images

 長年アーセナルで監督を務め、現在は国際サッカー連盟(FIFA)でグローバル・フットボール開発チーフを務めるアーセン・ヴェンゲルが中心となり、推し進められているW杯(ワールドカップ)の開催を2年に1度に変更するなどといった、サッカーカレンダーの改革案。先日は本田圭佑やロナウド、マルコ・ファン・バステンら総勢80人以上を招待した意見聴取会も開かれるなど、実現化へここ最近動きが活発化している。

 しかし一方で、100年近く続いてきたサイクルを動かすことに、異議を唱える者が少なくないことも事実だ。欧州サッカー連盟のアレクサンデル・チェフェリン会長は「4年に1度だからこそ価値があり、待ち望んでいたオリンピックのような大きなイベントである」「選手にとっては殺人行為だ」と、開催頻度の増加による興味の薄れや、選手の負担増加などを挙げ、猛反発しているほか、南米サッカー連盟も反対の意を示している。

 そして英公共放送『BBC』によれば、プレミアリーグの現役指揮官たちもそれぞれ立場を明らかにしており、リバプールのユルゲン・クロップ監督は「全てはお金のため」と、FIFAを強烈に皮肉っている。
 
「世界のスポーツの中で、これほどまでに過酷なカレンダーは他にない。なぜこのようなことが起きているのか、私たちはみんな知っている。色々な国にチャンスを与えるためだと言われても、結局はお金の問題だ。それはそれでいいが、最終的にはこの素晴らしいゲームの最も重要な要素である選手たちがいなければ、我々はゲームをすることができないということを、誰かが理解し始めなければならない」

 対して、マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は、「アイデアを犯罪者扱いする必要はない。ワールドカップは素晴らしい。サポーターとして観戦を楽しんでいるし、2年に1度の開催であれば、それは良いことだ」と、ヴェンゲルの唱える革新的なアイデアを肯定している。

 イギリスの調査専門会社『YouGov』の世論調査によると、イギリス人の64%がW杯の隔年開催に反対している(40%が強く反対で、24%がやや反対)とのこと。ファンや現場レベルの声はどう反映されるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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