「彼とは一度別れている」STVV監督が鈴木優磨の今後に言及!「出番は与えられるのか?」という問いに…

2021年09月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

リーグ戦出場はいまだ無し

シーズン当初はチームの試合に参加していなかった鈴木。今シーズンの公式戦初出場はいつになるか。(C)STVV

 ベルギー1部シント=トロイデン(STVV)に所属する鈴木優磨は、今夏の移籍はせず、クラブへの残留が決まった。

 すでに開幕しているベルギー・リーグでの出場はなく、それまで練習に参加しながらも公式戦には参加せず。この態度には現地メディアや、ベルント・ホラーバッハ監督が「あの態度は理解できない」と苦言を呈するなど、問題となっていた。

 しかし、希望の移籍は叶わずに残留が決定。現地報道によれば鈴木は謝罪し、チームに合流。代表ウィーク中に行なわれたドイツ2部デュッセルドルフ、国内2部ウェステルローとの練習試合に途中出場。後者との対戦では1ゴールを挙げた。

 現地時間9月13日にはリーグ第7節ベールスホットとのアウェー戦を控えている。試合前の記者会見に出席したホラーバッハ監督は、記者からの質問に応え、日本人ストライカーの処遇に言及している。現地紙『Het Nieuwsblad』が伝えている。

【写真】STVV残留が決定。鈴木優磨が投稿した英文での謝罪全文
 
「彼は今シーズン当初、我々を助けてくれなかったので、袂を分かった。だが、若い選手というのは過ちをおかすものだ。だから、セカンドチャンスはあってもいい。私も選手としての経験があるので、(彼の気持ちが)理解ができる部分もある。

 ただ、本当にそのチャンスを掴めるかどうかは鈴木自身にかかっている。私は彼に、『すべてを投げ出さなければならない』ときっぱり伝えてある。きっと彼はそうするだろう。正直、デュッセルドルフ戦は難しかったが、ウェステルロー戦は良くなった」

 また、「復帰は間近か?」という質問にはこのように答えている。

「彼の復帰をいつ、と明言することは難しい。戦列に加わったばかりで、昨シーズンのような状態ではない。ただ、彼はトレーニングに正しく集中しているし、今後はチームにとって重要な存在になる可能性は秘めていると思う」

 代表ウィークの中断前に行なわれたセルクル・ブルージュとの一戦では、今夏にサガン鳥栖から加入した林大地が先発。1ゴールを挙げ、チームを勝利に導いている。昨季の実績があるとはいえ、鈴木の定位置は約束されていない。

 25歳の日本人ストライカーは指揮官やチームメートからの信頼を取り戻し、レギュラーに返り咲けるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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