中国代表のエースの投稿が反響を呼んでいる。

　中国は現地９月７日、中立地のカタール・ドーハで行なわれたカタール・ワールドカップ・アジア最終予選の第２節で日本と対戦し、０‐１で敗れた。

　結果的に奪われたのは、決勝点となった40分の大迫勇也のゴールだけだったが、とりわけ前半はピンチの連続。圧倒的にボールを支配された。

　オーストラリアとの第１節に続いて、枠内シュートは０本。唯一の国外組で、エスパニョールに所属するエースのウー・レイも、森保ジャパンの守備を崩すことができなかった。

　そのウー・レイは試合後、スペインに戻るためのドーハの空港で、同じく欧州各地に帰る日本の選手たちに遭遇。搭乗手続きをする様子を写した写真を自身のSNSに投稿し、次のように綴った。

「僕の隣では、日本代表のほぼ全員がヨーロッパのそれぞれのクラブに戻る準備をしています。本当に感動しました！ 僕たちとアジアのトップチームとの差はたしかに非常に大きい。素直にこの差に向き合おう！ 一日一日を無駄にしないで！」

【画像】空港で手続きを行なう日本の選手たちを撮影した中国代表ウー・レイの投稿
 

　中国のスポーツサイト『網易体育』は、「日本のネットユーザーが、ウー・レイの投稿について熱く議論している」と題した記事を掲載。この投稿を取り上げた「サッカーダイジェストWeb」の記事に対して、次のようなコメントがあったと紹介している。

「このような前向きな考えは、チームを強くする。日本もそうだ。ヨーロッパに行き続ける南米の選手たちを見て、そのギャップを感じている。こうした考え方は非常に重要であり、中国も10年後に生まれ変わる可能性がある」

「試合に負けるのは非常に嫌なことですが、ウー・レイは相手について悪い言葉を話すことが決してない。悪意を感じることがなく、謙虚なので、ウー・レイを応援したいと思います」

「中国人はウー・レイをもっと尊敬すべきだと思う。スーパーリーグでプレーすれば、より多くのお金を稼ぐことができるが、それでも海外に行って一生懸命プレーすることを選んでいる。もっと多くのプレーヤーが、お金よりも自分たちを改善しようとすれば、遅かれ早かれ中国は私たちにとって脅威となるでしょう」

　自国のエースの投稿が、日本で話題となっている状況に、中国のメディアも注目しているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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