「気持ちは分からないでもないですが…」本田圭佑がW杯2年に1回開催の反対意見に持論! 「慣れの問題」

2021年09月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

自身のTwitterで再びコメント

W杯隔年開催に言及した本田。(C)Getty Images

 世界一を決めるべく各大陸の代表チームが集結し、4年に1度開催されるワールドカップ。その開催の頻度を4年に1度から、2年に1度に変更するという動きが、ここのところ活発になっているようだ。

 カタールのドーハでは9月7日に日本対中国が行なわれ、国際サッカー連盟(FIFA)の招待のもと、グローバル・フットボール開発チームを務めるアーセン・ヴェンゲル氏も観戦していたことが話題になった。だが、主な目的はこの試合ではなく、「ワールドカップの隔年開催」といった話題について話し合われる、100人規模で行なわれる会議にあった。

 会議は2日間にわたって行なわれ、日本からは本田圭佑が招待されていたほか、ブラジル元代表ロナウドや、ディディエ・ドログバなど各国からレジェンド級の元選手や監督などがずらりと顔を並べていたようだ。米紙『The Washington Post』が伝えている。

「ジャンニ・インファンティーノ会長は、ヴェンゲルをセールスマンとして採用し、4年から2年にW杯のスパンを縮めるメリットを世界に売り込もうとしている。参加チームの拡大に続き、表向きは『自分たちは純粋にサッカーにとってベストなことを考えて行動している』と主張しているが、より多くの国に出場チャンスを与え、より多くの現金支給を約束することは、自身の地位を維持することを可能とするだろう」
 
 同紙は「この発案はサウジアラビア・サッカー連盟からの提案と同意を得て会長が推し進めた」と指摘したのち、「現場では選手たちへの負担は計り知れないという意見が大半だ」としている。また、元フランス代表監督のレイモン・ドメネクは「愚かなことだ」と批判しているという。

 ちなみに、欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンドル・チェフェリン会長や、各国のプロサッカーリーグによって構成されるワールドリーグフォーラムも深い懸念を示している。後者は「2年に1度のワールドカップは、サッカー経済に悪影響を及ぼし、選手の福利厚生を損なうことになるだろう」という声明を8日に発表した。

 そんななか、本田は7日に会議については触れずに「ヴェンゲルが2年ごとにW杯を開催することを求めている」という記事を引用リツイートし、「ワールドカップを2年に1回の開催。運営の大変さはあるとは言え、賛成」とコメント。

 さらに翌8日には、「W杯は4年に1回やから価値があるという反対意見。気持ちは分からないでもないんですが、そこは慣れの問題やと思ってます。それなら別に8年に1回の方が価値があるからとそうしよう!となったっていいわけで」と綴っている。

 この発信に、ファンからは「疲労についてはどう思っていますか?」「日程的に厳しい気がする」といった声が寄せられているほか、「好きな選手はたくさん見たい」「旬の選手が代表でプレーする姿を見る事が出来る機会が増えるのはうれしい」といった意見も見られる。

 9日にはFIFAが記者会見を予定している。果たして本当に、2年に1度のW杯に向けて、FIFAが動き出すのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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