「トミには求めていたクオリティがある」冨安健洋にアルテタ監督が太鼓判! レジェンドDFは「気に入っている」

2021年09月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「どうしてイタリアのクラブは彼を買わなかったんだ?」

冨安の獲得を進言したというアルテタ(右)。どのように使いこなすのか。(C)Getty Images

 正解はいつも、ピッチの上にしかない。適切な補強なのか、意見は様々だ。ふたを開けてみなければ、妥当な取引だったかどうかは分からない。

 移籍市場最終日の8月31日、アーセナルはボローニャから日本代表DFの冨安健洋を獲得した。移籍金は総額で2300万ユーロ(約28億8000万円)とされている。

 プレミアリーグ開幕から3連敗、無得点の9失点で最下位と苦境にあるアーセナル。チームを率いるミケル・アルテタ監督は、クラブ公式サイトで冨安について「しばらくチェックしていた」と期待を寄せている。

「CBも3バックもこなし、非常にユーティリティになり得るSBが必要だった。トミにはその能力がある。22歳だがセリエAと国際舞台で本当に良い経験を積んできた。われわれが求めていたクオリティだ」

 かつてアーセナルで活躍した元イングランドDFのケビン・キャンベルも、『Football Insider』で「わたしは気に入っている」「トミヤスはファンが望むビッグネームではないかもしれないが、それはOKだ」と、冨安の獲得を評価した。

「大事なのは、新戦力がいかに機能するかを見ること。そこが鍵だ。彼らがいないと、チームは競えるほど強くない。彼に関していくつか情報源に聞いたが、素晴らしいDFのようだ。聞いた限り、速くて強く、良いパサーという。CBでもプレーできるのはボーナスだ。疑いなく、すぐにチームに入ってくると思う」

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 だが、やはりOBのポール・マーソンは、英衛星放送『Sky Sports』で「アーセナルの問題は、選手を買うが、他クラブとの争奪戦を制して獲得することがない点だ。(獲得した)その選手をほかのどのチームも追っていない」と主張している。

「ボローニャから来た選手で最初に思ったのは、右SBで2300万ユーロなのに、どうしてユベントス、インテル、ミランは彼を買わなかったのかということだ。分からない」

 アーセナルのライバルであるトッテナムは2000万ユーロ(約25億円)を下回る金額で冨安を狙っていたと言われており、その意味では「争奪戦」だったのだが…。いずれにしても、冨安がこれからノースロンドンでボローニャ時代のように信頼を勝ち取らなければいけないことは変わらない。

 構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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