テベス、ボカ会長と古巣復帰について話し合うも状況は不透明

2015年06月17日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

テベスからポジティブな感触を得たとも。

アルゼンチン代表としてコパ・アメリカに参戦中のテベス。新シーズンはどのクラブでプレーしているのか。 (C) Getty Images

 ボカ・ジュニオルスのダニエル・アンジェリッシ会長は6月15日夜、チリで行なわれているコパ・アメリカに参戦中のアルゼンチン代表の合宿を訪れ、カルロス・テベスとボカへの復帰について1時間ほど話し合った。
 
 ボカはテベスに対し、ユベントスとあと1年残っている契約と同額(税込み800万ユーロ=約11億2000万円)の年俸を3年契約に分割するという条件を提示。ボカはテベスからポジティブな感触を得たとしている。
 
 アンジェリッシ会長は『TyCスポーツ』のマイクに次のようにコメントしている。
 
「カルロスと話をした。それは事実だ。しかし慎重になる必要がある。彼はイタリアで最強のクラブであるユベントスとあと1年契約を残している。
 
 家族は長年外国で暮らして早く母国に戻りたいと思っている。しかしカルロスはユベントスとの関係をはっきりさせる必要がある。それが解決すれば、ボカはできる限りの力を尽くすだろう。
 
 それが無理なら来年の6月だ。いま無用な期待を煽ることは避けなければならない。我々以外にも、アトレティコなどヨーロッパの他のクラブからもオファーが届いている。ユベントスも契約を延長したがっている。
 
 確かなのは、アルゼンチンに帰る決心をした時にはボカでプレーするということだけだ」
 
 一方ユベントスは、まだボカからきちんとした形でコンタクトは受けていないとしており、まずは公式ルートでの接触を待つという姿勢を打ち出している。
 
ザザとベラルディの獲得に本腰
 
 マロッタGDは16日、サッスオーロのカルネバーリSDとミラノで3時間にわたる会談を持ち、ドメニコ・ベラルディ、シモーネ・ザザという2人のイタリア代表FWの獲得について話し合った。
 
 ベラルディは両クラブが50パーセントずつ共同保有しており、ユーベが1300万ユーロ(約18億2000万円)での買い取りオプションを持っている。
 
 さらにユーベは、昨夏サッスオーロに1000万ユーロ(約14億円)で売却したザザについても買い戻しオプションを持っている。
 
 サッスオーロは、ベラルディだけでもあと1年レンタルという形で残留させたいという希望を持っているが、マロッタGDは2人とも買い戻して来シーズンの戦列に加えたい意向をはっきりと示しており、セットで2500万ユーロ(約35億円)を提示した模様だ。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
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