大阪ダービー3連戦直前にセレッソがクルピ監督との契約解除を発表…後任には小菊コーチが“内部昇格”

2021年08月26日 サッカーダイジェスト編集部

24節の福岡戦まで約4か月間、白星から遠ざかっていた

結果が出ずに苦しんだクルピ監督。後悔を語った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 セレッソ大阪は8月26日、レヴィー・クルピ監督ならびにマテルコーチの契約解除を発表した。また小菊昭雄コーチを新監督とすることも同時に発表している。

 8シーズンぶり4度目のクルピ体制となった今季は、トップ3以上を目指していたものの、リーグ戦ではなかなか結果が振るわず。12節のガンバ大阪戦から24節のアビスパ福岡戦まで7分4敗と、約4か月間、白星から遠ざかっていた。

 天皇杯4回戦のサガン鳥栖戦、25節の横浜FC戦には勝利したものの、直近の湘南ベルマーレ戦では1-5と大敗と、波に乗れなかった。8月28日からはガンバ大阪との大阪ダービー3連戦(8月28日J1第27節、9月1日ルヴァンカップ準々決勝第1戦、9月5日ルヴァンカップ準々決勝第2戦)

 今回の決断は双方合意のもと決定したという。クルピ監督は以下のようにコメントを残している。

「セレッソサポーターの皆さん、再度私に声をかけてくださったフロント、そして私のアミーゴとして常に支えてくれたみんなにお詫びしたいと思います。皆さんの期待に応えられるサッカーができず、さらに無観客あるいは入場者数制限のある中でサッカーが行われ続けました。多くの方に足を運んでいただきたかったので、本当に残念で心苦しい限りですが人生を歩み続けるしかありません。セレッソの今後の幸運を心から祈っています。素晴らしい時間を共有してくれたこと、本当にありがとう」
 
 一方で森島寛晃社長は以下のように説明した。
 
「2017年よりセレッソ大阪は1桁順位で終えるシーズンが続きました。課題であった守備、組織的なサッカーが確立されつつあり、昨シーズンは4位でACL出場権も獲得できました。一方で、クラブとしては得点力不足という課題を抱えていたのも事実であります。守備力に加えて皆様の心を動かすような面白い試合をみせること、ワクワクさせることをビジョンに掲げ、クラブOBであるレヴィークルピ監督を招聘し、最低でもトップ3という目標に新たなスタートを切りました。
 
しかしながら、本日時点でリーグ戦25試合を終え7勝9分9敗、暫定12位と低迷しており、セレッソ大阪を応援、サポートしてくださる皆様には大変申し訳なく思っております。この現状に変化をもたらす必要があると判断し、レヴィークルピ監督と話し合い、双方合意のもと契約解除にいたりました。
 
また、次節以降は小菊昭雄新監督のもと、チームの立て直しを図る運びとなりました。ACL、天皇杯、ルヴァンカップのタイトル獲得、そしてリーグは一つでも上の順位で終えられるよう、強い覚悟を持って今シーズンの残りをチーム一丸となって戦い抜くことを約束いたします。ファン・サポーターの皆様、スポンサーの皆様、ホームタウンの皆様、そしてセレッソ大阪に関わる全ての皆様、セレッソ大阪はチーム・スタッフ一丸となり現状を打開できると信じております。引き続きチームへのご声援のほどよろしくお願いいたします」
 

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