プレミアの選手派遣拒否にFIFAが“規制緩和”を政府に要求! 英国ジョンソン首相はこれを拒否か

2021年08月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

期間中にW杯予選などを含む試合が行なわれるが…

各クラブの対応に苦言を呈したFIFAのインファンティーノ会長。 (C)Getty Images

 現地時間8月25日、国際サッカー連盟(FIFA)は、プレミアリーグとラ・リーガの選手派遣を見送るという方針に対して、声明を発表した。

 両リーグは24日、来月の代表ウィークにおいて、「新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、不要不急の渡航が禁止されている国(レッドリスト)」で行なわれるインターナショナルマッチに、選手を派遣しない方針を明らかにした。

 これを受け、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は、「私は世界のサッカーにとって正しく公平なことを行なうため、すべての加盟団体、すべてのリーグ、すべてのクラブに連帯を呼びかけている」と声明を発表。「世界のトッププレーヤーの多くは、イングランドとスペインのリーグで競い合っており、世界中の競技会のスポーツの健全性を維持し、保護する責任を負っていると考える」と述べた。

 さらに英国政府に対しては「国外から戻ってきたプレミアリーグの選手に対する規制の緩和を求める」内容の文書を送付。現在の規則では、帰国後は政府が指定したホテルでの10日間の隔離が決められている。このルールに従った場合、プレミアのクラブは約60人の選手に影響が出るために招集を見送るとし、リーグ側もそれを支持していた。
 
 だが、現地『Sky Sports』によれば「ボリス・ジョンソン首相はこの要求を拒否した」と報道。EURO2020ではウェンブリースタジアムで決勝戦など8試合が行なわれたが、「英国内ならまだしも、各地に派遣されて戻ってきた選手は緩和の対象とはならない」と判断したという。

 また、両リーグに続いてセリエAもクラブの派遣拒否を支持する方針を固めている。米スポーツチャンネル『ESPN』によれば、主にブラジル、アルゼンチン、コロンビア、チリといった南米諸国やエジプトのプレーヤーに影響が大きいと指摘。現時点で日本は含まれていないため、リバプールに所属する南野拓実、マジョルカの久保建英、ボローニャの冨安健洋らは適用外になるとみられる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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