「マドリーは無礼だ」エムバぺへの200億円オファーを一蹴したパリSG。いくらなら売却するのか?

2021年08月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

レオナルドSDは「オファーは十分ではない」

マドリーからのエムバペへのオファーにパリSGは…。(C)Getty Images

 現地時間8月24日、スペイン紙『AS』などのメディアが、レアル・マドリーがキリアン・エムバペ獲得のため、パリ・サンジェルマンに1億6000万ユーロ(約200億円)の正式オファーを出したと報じた。以後、欧州のサッカー界はこの話題で持ち切りとなった。

 その前日には、フランス・メディア『RMC Sport』が、「パリSGがエムバペの放出を検討し始めた」と報道。クラブ側が新たに「5年+1年オプション」の契約更新を打診したものの、このオファーを拒否したためと伝えていた。退団の意思が固いと見たのだろう。

 エムバペとパリSGの契約は22年6月までのため、来夏になればフリーで移籍が可能になる。そこに舞い込んだ1億6000万ユーロのオファー。焦点はパリSGがこれを受けるかどうかに絞られた。

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 同日、スペイン紙『MARCA』など、5つのメディアの共同インタビューに答えたパリSGのレオナルドSDは、1億6000万ユーロのオファーを認めたうえで、「十分ではない。我々が(モナコからエムバペを獲得する際に)支払った金額よりも少ない」とコメント。「彼が去りたいなら去ることになるだろうが、他のプレーヤーと同じように我々の条件をクリアしなければ」と続け、安売りはしないと強調した。

 そして、「口頭でマドリーにノーと言った。その後は新たなオファーを受け取っていない。我々は彼が去ることを望んでいなかったし、それを想像もしなかった」と語っている。

 さらに、メディアに情報を出して既成事実を作ろうとするマドリーに対しては、「スペインのマスコミは我々よりも情報を知っている。マドリーはメディアを利用し、大っぴらにキリアンについて話した、それは非常に無礼で、ルール違反だ」と不快感を隠しきれなかった。

「エムバペの態度はあなたを失望させたか?」という問いには、「正直なところ、我々は落胆している」と本音をこぼしたレオナルドは、それでも「目標は彼の契約を更新することだ」と、まだ契約延長を諦めていない様子だった。

 では、いくらなら売却してもよしと考えているのか。フランス紙『Le Parisien』は、2億2000万ユーロ(約275億円)だと伝えている。これはネイマールがバルセロナからパリSGに史上最高額で移籍した際の2億2200万ユーロ(約278億円)とほぼ同額だ。

 マドリーもさすがにこの額を捻出するのは、至難の業だろう。だとすれば、エムバペはしぶしぶでも残留することになるのか。一筋縄ではいかない交渉が、この先も続きそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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