「ここではお祭り騒ぎは歓迎されない」渦中のエムバペ、“フランス流”に苦戦したネイマールとの裏話を明かす

2021年08月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

ほぼ同時期にパリSGに加入

ピッチ内外で息の合った姿を見せてきたネイマール(右)とエムバペ(左)。今後はこのコンビが見られなくなるのか。 (C)Getty Images

 リーグ・アンのパリ・サンジェルマンに所属するフランス代表FWキリアン・エムバペが8月25日、現地誌『Esquire』のインタビューに登場。今夏のレアル・マドリーへの移籍報道が過熱している22歳が、ブラジル代表FWネイマールとの絆に言及していると海外の複数のメディアが伝えている。

 2017年夏、ネイマールは約260億円という高額の移籍金でバルセロナから、エムバペはモナコからの期限付き移籍でパリSGに加入した。この時、エムバペはブラジル人FWに対して、「今年は君がバロンドール候補にいないから僕が候補になったけれど、僕はスター候補として、君の庭を踏み荒らすつもりはないと伝えたんだ」と明かしている。

 また、ピッチを離れてもふたりの間には絆が生まれたという。特に私生活について、エムバペはネイマールに「フランスとブラジルの文化の違いについて説明しなければならなかった」そうだ。
 
「ブラジルではお祭り騒ぎをすることが一般的だけど、ここでは違う。お祭り騒ぎのような姿を見せることは、フランスではあまり歓迎されない。

 最初にフランスに来た時から、彼は自分が標的にされているように感じていたんだと思う。エッフェル塔に彼の顔が描かれるくらいに歓迎されたのに、半年後には『なぜポーカーをするのか?』と聞かれて批判される。フランスでは、人々は彼が何を持っているのかを知っているけれど、それを目にする必要はないんだ。それに、(ネイマールが)ポーカーをしていることで、パリSGでの仕事が疎かになっていると受け止められかねない。最初はこういう感覚も難しかったんだと思う。でも、そういう気持ちや環境について、今は彼は理解していると思うよ」

 息の合ったコンビネーションでチームの攻撃をけん引してきたふたりだが、今夏にはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが加入した。このスーパースターに主役の座を明け渡したエムバペは、正式に移籍を希望していると報じられている。R・マドリーはすでに1億6000万ユーロ(約200億円)のオファーを出し、パリSG側は検討に入ったとも、拒絶したとも報じられている。

 4年間コンビを組んだネイマール&エムバペは今夏にコンビ解消となるのか。今後の動向が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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