王者インテルの快勝で、新シーズンのセリエAは幕を開けた。ただ、去就が注目される冨安健洋の開幕は、少なくとも１週間先となる。

　８月22日にサレルニターナと対戦するボローニャは、21日に招集メンバーを発表した。メンバーリストに冨安の名前はない。東京五輪に出場した冨安は、仲間から遅れてバカンスに入り、20日にボローニャに戻ったばかり。調整が必要なだけに、開幕戦欠場は想定どおりと言えるだろう。

　一方で、同じく東京五輪を戦い、全６試合でフル出場した吉田麻也は、23日の開幕戦に出場できるようだ。冨安より先にイタリアへと戻った日本代表主将は、スタメンに名を連ねるかもしれない。

　イタリア衛星放送『Sky Sport』によると、サンプドリアのロベルト・ダベルサ新監督は「調子は良い。彼が戻ってきたのは大きい。先発でプレーすることもできる」と、吉田をキックオフから起用する可能性を示唆した。
 

『Sky Sport』は、予想スタメンで吉田を外し、ジェイソン・ムリージョをオマール・コリーと組ませている。だが、22日付の『Corriere dello Sport』紙は、コリーのパートナーになるのは吉田と予想した。

　サンプドリアの開幕戦の相手は、昨シーズン２位と復権の道を進んでいるミラン。ズラタン・イブラヒモビッチは負傷で不在だが、オリビエ・ジルーを加えた攻撃陣が厳しい相手であることは変わらない。

　昨シーズン終了後も代表戦と五輪でほとんど休みがなかった吉田だが、新シーズンも初戦からスタメン出場を果たすのか。そしてその場合、イタリアで２人目の指揮官となるダベルサの下でどのようなパフォーマンスを見せられるかも注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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