同点アシスト旗手怜央の目には涙… 追い上げられる川崎に「無敗」の余裕見られず。指揮官は「やるべきことやれなかった」

2021年08月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

開幕25戦無敗も、試合後は一様に険しい表情に

終盤の73分にレアンドロ・ダミアンの同点弾をアシストした旗手。試合後は勝ち切れなかった悔しさからか涙を見せる場面も。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

 首位チームが2試合連続のドロー決着で、勝点の上積みに苦しんでいる。

 J1リーグは8月21日に25節の9試合を開催。川崎フロンターレは敵地でのサンフレッチェ広島戦に臨み、1-1で引き分けた。

 川崎は27分に広島の柏好文に先制点を許すと、前半はいつになく単純なパスミスが見受けられ、1点ビハインドのまま折り返す。後半に入り、ようやくエンジンがかかり始めたが、相手の堅守にゴールをこじ開けきれない。

 それでも73分、川崎は橘田健人のロングフィードに反応した旗手怜央が敵陣右サイドへ侵入。個人技でかわし、中央へ折り返すと、最後はレアンドロ・ダミアンが右足で押し込んだ。川崎はこのゴールで追いついたものの、勝ち越すまでには至らず、1-1で引き分け。白星は掴めなかったものの、開幕から25試合負けなしとした。

 しかし試合後、川崎の選手たちに笑顔はなかった。同点弾のレアンドロ・ダミアンも表情は硬く、1アシストをマークした旗手も勝ち切れなかったことが余程悔しかったのだろう。ひとりベンチに佇み、涙を見せる一幕も。2試合連続での引き分けとなり、2位の横浜F・マリノスも勝点4ポイント差まで迫ってきた。ディフェンディングチャンピオンに、「無敗」の余裕は見られない。
 
 試合後、鬼木達監督は「勝点2を失ったと思っていいと思っている。相手の守備に苦しんだというより、自分たちの単純なミス、やるべきことをやれなかった。そこだと思う」と勝利を掴み切れなかった要因を語った。

 次節は中3日で再びアウェーでのアビスパ福岡戦。横浜の勢いを考えれば、川崎にとって勝点3が必須のゲームとなりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】旗手の個人技からダミアンが決めた! 川崎がついに同点に追いつく

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