【天皇杯】ラウンド16の見どころをチェック!JFL王者はジャイアントキリングを起こせるか

2021年08月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

ラウンド16最後の一戦は9月22日に開催

J3以下で唯一勝ち残っているJFL王者のヴェルスパ大分。磐田相手にジャイアントキリングを起こせるか。(C)JFA

 第101回天皇杯は8月18日にラウンド16の7試合を開催する。なお、アジア・チャンピオンズリーグ出場の兼ね合いもあってG大阪は同日、松本と3回戦を行なう。

 コロナ禍での特殊なレギュレーションとなった昨年度の大会とは違い、Jリーグの各クラブが参加している今大会では、16強の顔ぶれはJ1、J2のクラブでほぼ独占された。

 そんななか唯一勝ち進んでいるのが、昨年のJFLを制し、アマチュアシードとして出場しているヴェルスパ大分だ。3回戦では、広島を下し勝ち上がってきた、おこしやす京都を3-1で撃破。8強進出をかけて、J2で首位の磐田と激突する。

 注目選手は今大会3ゴールを記録しているチームの得点源、利根瑠偉だ。山口県出身の28歳は、静岡学園時代に同期の大島僚太らと3年生時に選手権出場を経験。地元の徳山大を経て2015年からV大分に所属する。V大分は中断期前までのJFLで7位と苦戦中。リーグ戦の再開前に行なわれる一戦で最高のリスタートを切れるか。

 現時点で決まっているJ1クラブ同士の対戦は3カード。大迫勇也、武藤嘉紀ら大型補強で注目の神戸は、名古屋と激突。リーグ戦でも5位神戸、6位名古屋と順位が隣り合い、ACL出場権を争うライバル対決だ。

 主力の林大地と松岡大起が移籍で抜け、直近の浦和戦では白崎凌兵、小泉慶、岩崎悠人ら新戦力を起用した鳥栖は、リーグ戦で11戦未勝利が続くC大阪と対峙。今季の対戦ではC大阪が1勝1分と勝ち越しているだけに、新戦力の活躍に期待がかかる。

 今季の公式戦でいまだ無敗の川崎は敵地で清水と対戦。今年も王者らしい戦いを続けているものの、天皇杯では2回戦の長野、3回戦の千葉とどちらもPK戦までもつれ込む戦いだった。清水が意地を見せ、初黒星をつけられるか、注目だ。
 
 J2のクラブがJ1相手に挑む構図となる組み合わせは3カード。長崎対鹿島は、第99回の準決勝の再現。当時鹿島が3-2で勝ったものの、長崎は粘り強い戦いを見せ互角の勝負に持ち込んだ。両チームとも当時から指揮官も変わっており、変化と成長が試されそうだ。

 京都は"ゆかりの深い"浦和と対戦する。京都の曺貴裁監督は現役時代に浦和でのプレー経験があり、選手では荻原拓也と福島春樹が浦和からの期限付き移籍中。森脇良太や李忠成、武富孝介ら元浦和の選手たちも多数在籍する。元チームメイトの前で力を発揮できるか。

 大分との一戦に挑む群馬は、選手、スタッフら7人に新型コロナウイルス感染症陽性判定者が出て、直前まで活動停止となっていた。幸い現時点で、追加陽性者はおらず、16日に保健所の調査によって「濃厚接触者なし」という報告を受けている。不確定な部分が多いものの、最善を尽くして戦いたい。

 また、3回戦の未消化分、G大阪対松本も同日に開催。勝者が湘南の待つラウンド16へ駒を進める。9月22日の対戦で8強最後の1枠が決定する。

 天皇杯ラウンド16の対戦カードは以下の通り。

C大阪×鳥栖
京都×浦和
名古屋×神戸
群馬×大分
川崎×清水
V大分×磐田
鹿島×長崎
湘南×(G大阪×松本の勝者)

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事