【名古屋】ACL帰国後の失点増でまさかの連敗…。立て直しへ札幌からキム・ミンテをレンタルで獲得

2021年08月12日 サッカーダイジェスト編集部

札幌へも愛のあるメッセージ

札幌から名古屋への移籍を決めたキム・ミンテ。調子を落とす名古屋を蘇らせられるか。(C)SOCCER DIGEST

 8月12日、J1の名古屋は、同じくJ1の札幌から韓国人DFキム・ミンテを期限付き移籍で獲得したと発表した。期限付き期間は、2022年1月1日まで。なお公式戦での札幌との試合には出場不可となる。

 CBやボランチを務めるキム・ミンテは、187センチ・84キロの体躯を生かしたパワフルなディフェンスが持ち味。2015年に韓国の光云大から仙台に加入し、16年には追加招集としてリオデジャネイロ・オリンピックのU-23韓国代表にも選出された。

 17年には札幌へ移籍。18年から札幌の指揮を執るミシャことペトロヴィッチ監督の下では3バックのリベロを主に務めた。
 名古屋はキャプテンのCB丸山祐市が5月の清水戦で右膝を怪我し、全治約6~8か月の長期離脱中。その後、タイで開催されたACLのグループリーグは5勝1分で突破したチームだったが、天皇杯の岡山戦では勝利を掴んだものの、帰国後のリーグ戦では鳥栖戦(●1-3)、横浜FC戦(●0-2)と連敗。

 堅守が持ち味だったチームは2試合で5失点を喫しており、立て直しが求められていた。4-2-3-1をメインシステムに、4-3-3も採用する名古屋では、新DFは最終ラインに加えて中盤で起用される可能性もある。

 キム・ミンテは移籍にあたって「名古屋グランパスのために命を懸けるつもりで頑張りますので応援よろしくお願いします」とコメント。一方で札幌へ元同僚のGKク・ソンユンの名を出しながら熱いメッセージも残している。

「大好きなコンサドーレファミリーみなさんへ、いつも熱い応援をしていただき、ありがとうございます。
この度、名古屋グランパスに期限付き移籍することになりました。札幌で4年半。長いようで短い間本当に選手として、一人の人間として成長させていただきました。できればもっと長く札幌でプレーして、ミシャ監督の下で今の仲間たちと一緒にACLそしていつか優勝カップ掲げたいと思ってました。そしていつかソンユンと一緒にコンサの選手として韓国代表になるのが僕の夢でした。その目標が達成できなかったことはすごく悔しいです。
僕は札幌に来て結婚して子供も生まれました。僕は外国人ですが札幌という場所は本当に特別な場所です。これからもそれは変わらないです。札幌ドームでサポーターの前で試合するのも新型コロナウイルスの影響でサポーターの声は聞けませんでしたが、勝利したあとにサポーターと一緒にすすきのへ行こうを歌う時は本当に幸せでした。特に2年前のルヴァンカップ決勝の舞台で一緒に戦ったのは一生忘れることはできません。本当にこのクラブ、サポーターのみなさんに感謝してます。違う場所でもいつも通り努力してさらにいい選手になった姿を見せるために頑張っていきたいと思ってます。
最後に愛する北海道コンサドーレ札幌に関わるみなさん、本当に本当にありがとうございました。」

構成●サッカーダイジェスト編集部
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