「正直驚いたのが率直な感想」浦和の新ボランチ平野佑一がオファーを受けた時の心境を語る

2021年08月12日 サッカーダイジェスト編集部

「中田英寿さんや長谷部誠さんのような存在になりたい」

浦和に加入した平野。新天地での意気込みを語った。(C)URAWA REDS

 浦和レッズに加入した平野佑一が8月11日、オンラインで加入会見を行なった。

 まず平野の挨拶に先立ち、西野努テクニカルダイレクターが獲得の理由を語る。

「レッズにはセントラルMFに少なからず選手がいますが、リカルド(・ロドリゲス)監督と話していくなかで、中盤の真ん中において、守備だけではなくて攻撃の起点にもなる攻撃力に重点を置いていたことが平野選手を獲得した大きな理由です。

 リカルド監督としてはそういうところをもっと求めたい、中盤の真ん中の選手であっても攻撃力が欲しい、ということはシーズン当初から言われていたことです。それを念頭に補強も考えていました。

 平野選手はワンボランチ、もしくは2人並べて、ディフェンスラインの前でしっかりと守備するだけではなくて、攻撃の起点にもなり、パスも出せて、自らもゴールを取ってくれる選手。ぜひ応援していただけたらと思います」

 現在25歳の平野は東京ヴェルディのジュニアユースで育った平野は國學院久我山高、国士舘大を経て、2018年に水戸ホーリーホックでプロキャリアをスタート。徐々に出番を増やし、今季は秋葉忠宏監督の下で、レギュラーとして活躍していた。

「正直驚いたのが率直な感想」

 それが浦和からオファーを受けた時の気持ちだったという。それもそのはず、西野SDによれば、8月2日のエリートリーグで対戦してから1週間ほどで決まったスピード移籍だったのだ。
 
「悩む部分もありましたが、日本を代表するようなビッグクラブで挑戦する機会をどうしても逃したくありませんでした。僕の夢はサッカー選手として成り上がれるだけ成り上がりたいということですので、ここでの挑戦を決意しました」

 そう力強く語る平野の目指す理想像は、「ボランチとして存在感を放つ」選手だ。「中田英寿さんや長谷部誠さんのような存在になりたいとずっと思っていました。そういう選手になれるように頑張ります」と意気込む。

 サッカーはメンタルスポーツだという平野は、その理想像に近づくためのビジョンも描く。

「誰もがその人の言うことを聞こうとなるように、まずはプレーで示すことです。攻撃では単純にボールロストの回数を減らせば減らすほど信頼感を得られると思いますし、上手くいっていない時に正しいことをしっかりと簡潔にチーム全体に伝えることができれば、みんながついてくると思います。あとは自分の能力を人に伝えるだけではなくて、背中で引っ張っていく部分も大事だと思います。そういうことを意識しながら取り組んでいきたいと思います」

構成●サッカーダイジェスト編集部
 
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