【山形】千葉を下してクラブ史上初のリーグ7連勝。一時は20位に低迷も怒涛の追い上げで5位浮上

2021年08月10日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

これで2位の磐田とは勝点4差となった

アグレッシブなプレーが光った藤田(手前)。見事な先制弾も印象的だった。写真:J.LEAGUE

 2021年8月9日、J2リーグ再開初戦に臨んだ山形が千葉をホームに迎えた。千葉の攻撃を凌ぎつつ、徐々にペースを握った山形は42分、CKのチャンスから先制する。國分のCKをファーサイドの林が頭で折り返し、これを山﨑がつなぐと、ゴール前にいた加藤がバイシクル!! 惜しくも加藤のシュートはGKに弾かれたものの、こぼれ球を藤田が押し込んだ。

 その1分後に田口のスーパーショットで追いつかれたが、51分には藤田の縦パスに反応した林がこれぞFWという豪快なシュートをゴールに突き刺す。この際に見逃せなかったのが、相手DFをブロックするような形で林をフォローした山田の動きだった。

 そして林に代わって途中出場したヴィニシウスが、68分に決定的な仕事をする。中原のCKを加藤が頭で触ったボールを、タイミング良く合わせて追加点を奪ったのだ。
 
 結局、このまま3-1で勝利した山形がクラブ史上初のリーグ7連勝を飾った。勝点3を積み上げ、5位に浮上した山形(勝点45)はこれで1位の京都に勝点6差、2位の磐田に勝点4差、3位の琉球に勝点2差、4位の新潟に勝点1差。J1昇格(上位2位以内)が徐々に現実味を帯びてきた。千葉戦後、クラモフスキー監督は以下のように喜びを表現している。

「良いパフォーマンスで、自分たちのフットボールができました。難しい相手でしたが、流れを掴めていたと思います。ファンのために勝点3を獲得したことが重要です」

 一時は20位に沈んだ山形が怒涛の勢いで追い上げてきた。J2で今もっとも勢いのあるチームと言って間違いない。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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