GL第3節フランス戦|冴え渡った指揮官のマネジメント。3連勝で悠然と“死の組”を突破【東京五輪プレーバック】

2021年08月08日 サッカーダイジェスト編集部

3日前のメキシコ戦からスタメンを3人変更

フランスに4-0と快勝した日本。チームの2点目を決めた酒井のもとに旗手、堂安が駆け寄る。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

[東京五輪グループリーグ第3節]U-24日本4-0U-24フランス/7月28日/横浜国際総合競技場 

 引き分け以上で首位通過、1点差負けでもグループリーグ突破が決まる状況で、森保監督は3日前のメキシコ戦からスタメンを3人変更。1トップに上田、左サイドハーフに旗手、そしてCBに今大会初出場となる冨安を、満を持して起用してきた。

 中2日の過密日程を考慮すれば、例えば警告を一枚もらっている堂安や遠藤、酒井らを休ませる手もあったが、相手は育成年代の強さに定評のあるフランスだ。そこまでの余裕は見せられないというのが実情だったのだろう。
 しかし、ふたを開けてみれば拍子抜けだった。エムバペなど、この世代のトッププレーヤーを揃えられなかった今大会のフランスは、遠藤が意図的に力をセーブしても大きな問題が生じないくらいに、歯ごたえがなかったのだ。

 勝利が絶対条件のフランスは、立ち上がりこそ高いインテンシティを持って臨んできたが、日本はその圧力を軽くいなすと、すぐさま攻勢に転じる。

 27分、上田のシュートはGKに阻まれるが、そのこぼれ球を拾った久保が冷静に流し込んで先制。絶好調のエースの3戦連続ゴールで口火を切ると、34分には再び上田のシュートがGKにストップされるも、浮き上がったボールを、猛然と右サイドを駆け上がった酒井がダイレクトで合わせた。
 

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